「ハコスカ」顔の「“爆速”サニトラ」!? 丸目4灯の「“伝説級”旧車デザイン」が超カッコイイ! 日産の最新パワトレ搭載「サニートラック プロジェクト」とは
くるまのニュース / 2024年11月16日 18時10分
2024年11月6日から9日の4日間、米・ラスベガスで恒例のカスタムカーイベント「SEMAショー」が開催されました。過去にもさまざまな車種が登場し注目を集めましたが、今回は2022年に日産の米国法人が出展した「一風変わった」旧車カスタムカーについて紹介します。
■驚きのカスタマイズでロングセラーの旧車トラックを刷新
2024年11月6日から9日にかけて、米・ラスベガスで大規模なチューニングカーの祭典「SEMAショー」が開催されました。
今年も注目車種が多数登場しましたが、過去にもショーを彩ったモデルがあります。今回は“伝説級”旧車デザインの「サニートラック」について紹介します。
旧車といわれるヴィンテージカーは世界的に愛好家が存在しています。
そんなヴィンテージカーを所有するにあたって問題となるのが、部品の劣化や破損です。
メーカーではすでに生産されていないものが多く、たとえエアコンのつまみが破損しただけでも代替部品を探すのは容易でありません。
内外装の部品であれば手作りすることも可能ですが、それがエンジンといった主機関である場合は重大問題で、下手をしたら一発で不動車となってしまいます。
そのため、車体の部品が劣化・破損した時のために、同一車種を“部品取り車”としてストックしているケースがあります。
2022年のSEMAショーに日産が出展した「サニートラック コンセプト」は、そんな旧車愛好家の悩みを解決するヒントを提示しました。
旧車が末長く生き残る方法、それは“EV(電気自動車)化”です。
日産は同イベントでEVを主要なコンテンツと位置付け、6台のコンセプトカー中2台がEVとなっており、そのうちの1台がサニートラック コンセプトでした。
サニートラック、通称「サニトラ」は、乗用車「サニー」をベースとしたピックアップトラックです。
なかでも1971年に登場した2代目のB120型サニトラは、基本的な形態を維持しながらマイナーチェンジを繰り返し、国内では1994年まで13年にわたり生産を継続。いまも国内外で高い人気を誇っています。
出展されたサニートラック コンセプトは、1987年式サニートラックをベースに既存のエンジンを取り払い、電動ユニットを搭載した純粋なEVに生まれ変わっています。
まず外観は、スポーツセダン「スカイライン」3代目(C10型)モデル風のワイドボディキットに換装されました。
3代目スカイラインは通称“ハコスカ”と呼ばれることから、こうしたカスタマイズをおこなったサニートラックは「ハコトラ」と呼ばれます。
カラーリングは、1970年代にダットサン「510(ブルーバード)」や「Z」などで大活躍した米国のレーシングチーム「BRE(ブロック・レーシング・エンタープライズ)」を模したもので、46番のゼッケンも当時風の仕上がりです。
■旧車「サニトラ」に「最新式パワートレイン」を搭載!?
サニートラック コンセプトに搭載されたEVユニットは、日産のEV「リーフ」から移植したモーターと40kWhのリチウムイオンバッテリーで、特別にしつらえたユニットではありません。
サニートラック自体は、21世紀の現代から見ればかなりコンパクトなクルマです。
ここに現代のエンジンを載せ替えるといった場合は大変な作業になりますが、その点でEVの動力ユニット自体は小型なため、エンジンよりも移植が容易なはずです。
旧車スタイルを維持しながら足回りやパワートレインは全面刷新!
バッテリーは床下などの空いているスペースに配置でき、いっそ荷台に積むことさえできます。
問題となるのは、車重とパワーへの対応です。
バッテリーは重量物のため、実際に走らせるにはボディと足回りの補強・強化は必須事項でしょう。
またリーフのパワーユニットは、サニトラから見れば非常にパワフルなユニットとなります。
日産米国法人の発表によれば、ノーマルのガソリン4気筒エンジンに対し、約2倍の最高出力と3倍以上の最大トルクを発生させるといいます。
回転直後から最大トルクを出せる電動モーターに対応するため、カスタムドライブシャフトや強化タイプのリアリーフスプリングとサスペンションに換装されたほか、フロントサスペンションやフロントブレーキなどは「240SX」(S13型)用のものに刷新されています。
サニートラック コンセプトを製作したトミー・パイク氏は、次のように話します。
「サニーをEVに改造し、BREのカラーリングを施すという予想外のステップを踏むことは、日産の伝統と現代の革新に敬意を表す完璧な方法だと感じました」
※ ※ ※
EV化することで、旧車の寿命を大幅に伸ばすことができる「EVコンバージョン」と呼ばれる手法はこれまでも世界的に行われており、今後の電動化においてもトレンドのひとつになるのではないでしょうか。
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