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全長4.6m! マツダが「“2人乗り”FRスポーツカー」提案! “超ロングノーズ”には伝統の「ロータリーエンジン」搭載!? “空気の流れ”も追求した高性能クーペ「タイキ」とは

くるまのニュース / 2024年11月17日 16時40分

マツダは2007年に開催された「第40回東京モーターショー」にて、「大気(たいき)」というコンセプトカーを出展しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■ロータリー搭載の「FRスポーツカー」を提案!

 マツダは、2007年に開催された「第40回東京モーターショー」にて、優雅なデザインの2ドアクーペを提案していました。
 
 これは一体どのようなモデルだったのでしょうか。

 そのクルマとは、「大気(タイキ)」。

 同車は次世代ロータリーエンジンを搭載し、空力特性などリアルな技術とデザインを融合した、将来のFRスポーツカー像を表現するコンセプトカーとして開発されました。

 当時のマツダは、動きやエネルギー、軽やかさを造形に表現した「Nagare(流れ)」というデザインコンセプトを掲げていました。

 このNagareデザインを採用したコンセプトカーの第1弾が、2006年のロサンゼルスオートショーで初公開された「流(ながれ)」です。

 その後、2007年の北米国際自動車ショーで「流雅(りゅうが)」、ジュネーブモーターショーで「葉風(はかぜ)」と、次々に流動的な動きを複雑な曲面で表現したコンセプトカーを発表。

 そして今回の記事で取り上げる大気は、そんなNagareシリーズの第4弾にあたるコンセプトカーでした。

 大気のボディサイズは、全長4620mm×全幅1950mm×全高1240mm、ホイールベースは3000mmというワイドな車体で、乗車定員は2名。

 エクステリアは、先述したNagareデザインを進化させた「空気の流れが目に見えるデザイン」をテーマに、空から舞い降りた“2枚の羽衣”をモチーフとして造形されました。

 また、FRレイアウトならではの伸びやかなクーペフォルムや、前後の車軸から車体の端までの距離が短いショートオーバーハング、開放感のある全面グラスキャノピーも採用し、唯一無二の個性的なスタイリングを実現。

 インテリアは“鯉のぼり”の美しさにインスピレーションを受け、ダッシュボードやシート、そしてドアトリムにまで、風の動きを視覚で体感できる空間を創出しています。

 パワートレインは、ロータリーエンジン「RENESIS」を搭載。

 RENESISはサイド排気ポート方式を採用した当時の新世代ロータリーエンジンの名称でで、2003年登場の「RX-8」で初採用されました。

大気に搭載されるエンジンは、排気量をRX-8の「650cc×2」から「800cc×2」に拡大することで、熱効率やトルクも向上させたものとなっていました。

※ ※ ※

 このように、Nagareデザインを用いて未来のFRスポーツカーを提案した大気。

 スタイリングへのこだわりはもちろんのこと、新世代のエンジンを積むといった走行性能への情熱も感じられる魅力的なモデルでした。

 その後、マツダはデザインコンセプトを「魂動」へと進化させ、新たにスポーティさを表現するモデルを提案・市販化していきます。

 この大気自体は市販化されることはありませんでしたが、現在のマツダのラインナップの中には大気にも通じるデザインや走りへの情熱が息づいているのではないでしょうか。

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