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スズキが本気で「高級車」を提案!? 美しすぎるデザインの「超ワイドボディ」採用! 全幅“約2メートル”のド迫力「フラッグシップ」予感させた兆とは

くるまのニュース / 2024年11月26日 9時30分

スズキは2007年にドイツで開催された「第62回フランクフルトモーターショー」にて、「コンセプト・キザシ」というコンセプトカーを出展しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■美しすぎるスズキの「高級車」!?

 スズキは、2007年にドイツで開催された「第62回フランクフルトモーターショー」にて、「コンセプト・キザシ」というコンセプトカーを出展しました。
 
 このコンセプト・キザシとは一体どのようなクルマだったのでしょうか。

 コンセプト・キザシは、スズキが開発した、ハッチバックとワゴンのクロスオーバー車。

 このフランクフルトモーターショーにおいてスズキは、「小さなクルマづくりを得意とするスズキが、乗用車のラインナップの充実を図り、スズキが変わることの“兆し”を象徴するため、上級乗用車のコンセプトカーを出品する」という目標を掲げました。

 そのうえで、「ステータスシンボルとなるに相応しい力強さと柔軟性をあわせ持ち、心を揺り動かされずにはいられないクルマとして、スズキの世界戦略車第3ステージの端緒を示す」というコンセプトで作られたのが、コンセプト キザシだったのです。

 そんなコンセプト・キザシのボディサイズは、全長4650mm×全幅1950mm×全高1400mm、ホイールベースは2850mm。当時のスズキのラインナップとしては異例に大きな車体を備えます。

 エクステリアは、インパクトのあるヘッドランプに囲まれたフロントグリルを採用。

 このグリルはスモークのスケルトンになっており、内部に“兆(きざし)”エンブレムとサージタンク風のパーツが透けて見えるのが特徴です。

 またデザインテーマを「ダイナミック・アスリート・イン・モーション」と定め、シルエットには力強い骨格表現と筋肉質な躍動感を取り込んだとのこと。

 あわせて、肩の張ったタイヤのショルダー断面やヘッドランプとフロントグリルによってノーズ先端の力強さをアピールし、リアエンドの塊感と21インチ大経タイヤで足もとの存在感も表現しています。

 パワートレインには、2リッターのターボディーゼルエンジンを搭載。シーケンシャル6速MTと組み合わせ、駆動方式は「アドバンスドi-AWD」による4WDを採用しました。

 このコンセプト・キザシがフランクフルトモーターショーで公開された後、2007年10月に開催された「第40回東京モーターショー」では、クロスオーバーSUVタイプの「コンセプト・キザシ2」が、さらに翌年の2008年に開催された「ニューヨークモーターショー2008」ではセダンタイプの「コンセプト・キザシ3」が登場。

 結果的に最後に登場したセダンタイプのコンセプト・キザシ3が市販化され、「キザシ」という車名で2009年から2015年まで販売され、スズキのフラッグシップとしてラインナップされることになりました。

※ ※ ※

 ハッチバックとワゴンをクロスオーバーする、スズキの上級モデルとして誕生した、コンセプト・キザシ。

 高級感と先進性を兼ね備え、こだわりが感じられるデザインではあったものの、市販化されたのはこのモデルではなく、セダンタイプでした。

 そして市販モデルは6年間での国内販売台数3379台と苦戦したまま廃盤となったため、今後コンセプト・キザシが復活することな残念ながら無さそうです。

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