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ホンダの「“2人乗り”オープンカー」がスゴイ! 美麗スタイルの「スポーツモデル」! 精悍顔が超カッコイイ「OSM」とは

くるまのニュース / 2024年12月3日 8時10分

2008年7月に開催されたロンドンモーターショーで、ホンダモーターヨーロッパリミテッドから出展された「OSM(オープン・スタディ・モデル)」が注目を集めました。いったいどのようなクルマだったのでしょうか。

■流麗なデザインに注目が集まった「OSM(オープン・スタディ・モデル)」

 2008年7月に開催されたロンドンモーターショー(ブリティッシュ・インターナショナル・モーターショー)にて、ホンダの英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパリミテッドから出展された「OSM(オープン・スタディ・モデル)」に多くの注目が集まりました。

 OSMは、「クリーン&ダイナミック」をコンセプトに設計された2シーターのオープンスポーツカー。ドイツのオッフェンバッハにあるホンダR&Dヨーロッパのデザインスタジオで制作されました。流麗なルックスは、一目でファンをつくるほどのインパクトでした。

 空力特性を念頭に置いたエクステリアは、スムーズな曲線とシャープな直線が融合されています。

 ボンネットからホイールアーチまで伸びる切れ長のヘッドライト、空気抵抗を受けにくそうな鋭角デザインのサイドミラー、一直線に繋がるテールランプなど、個性的で美しいボディデザインです。

 OSMのプロジェクトリーダーである「アンドレアス・シッテル氏」は、低排出ガス車も魅力的であることを示したかったと語っています。その言葉からは、環境にも配慮された「クリーン」な低排出ガス車として設計されたことを証明しています。

 ボディサイズは5ナンバーサイズほどの大きさで、おそらくコンパクトサイズのハイブリッドオープンカーという設定であることが推測できます。

 インテリアは、スポーティな要素が強く感じられるデザイン。シフトノブに配置されたエンジンスターターやフラットボトムのステアリング、見るからにホールド性の良さそうなシートなど、コンセプト通りのダイナミックな走りが実現できそうな設計です。

 デザイン・スタディ・モデルのため、残念ながら市販化にはたどり着きませんでしたが、未来のホンダのクルマづくりに期待してしまう1台であったことは間違いありません。とくにライトウエイトスポーツカーファンにとっては、かなり興味深い出展だったのではないでしょうか。

 今後も、OSMのようなクリーン&ダイナミックなオープンスポーツカーの登場を期待しつつ、世界各地で開催されるモーターショーに注目したいところです。

■「Do you have a HONDA?」を忘れるな!

 また、その魅力の「伝え方」にも期待したいところ。

 かつて放映されていたホンダの企業CMでは、わき道からスライドしながら突如現れたS2000がフルカウンターを決めながら走る、という一瞬のシーンがありました。

 一歩間違えたらスピンしてクラッシュしかねない状況ですが、「こうしたスリルあるドライビングも楽しめるのがS2000だ」ということをうまく伝えていたように思います。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、いまでも当時のCM曲、ザ・ハイロウズの「日曜日よりの使者」が流れると、ホンダのキャッチフレーズ「Do you have a HONDA?」(ワクワク(ホンダ魂)してるかい?)と、あのシーンが鮮明に蘇ります。

 できれば、e-S2000でも再びCM曲に採用してほしいです。

※ ※ ※

 ホンダは2代目(もしくは3代目)を作るときに、旧型のコンセプトを全否定して、全くの別物の新型をつくる傾向があります。

 古くは「シティ」や「NSX」、「オデッセイ」、「ステップワゴン」など、「先代(先々代)はよかったのに」といわれることが多々ありました。

 ただ筆者は、2代目は“初代”よりも性能が上がっていなければならないということはないと思います。

 S2000とe-S2000は、パワーソースが違なってもどちらに乗っても楽しく、それでいて共通項のある姿が「答え」ではないでしょうか。

 S2000はクルマが好きでたまらない(当時の)ホンダ社員たちのロマンが詰まった、ホンダの名車でした。

 もしe-S2000が実現するならば、S2000の流れを受け継いでいると感じられるモデルに仕上がって登場してくれることを期待したいです。

 遅くとも2030年までの登場を今から楽しみに待ちましょう。

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