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ガソリン給油「満タン派」or「半分派」どっちがいい? それぞれのメリットは? 時と場合で異なる“最適な量”とは?

くるまのニュース / 2024年12月29日 9時10分

給油する際にガソリンを満タンにするか、半分だけ入れるか、どちらがクルマにとって最適なのでしょうか。

■満タン派・半分派どっちが最適?

 給油する際にガソリンを満タンにするのか、それとも半分だけ入れるのか、どちらの方法がクルマにとって最適なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

 ガソリンを常に満タンにしておくとなると、気になるのはそのガソリンの重さによる燃費の悪化だと思われます。

 車種によりますが、満タンと半分を比較しても結構な重量差が出ることでしょう。

 しかし、この重量差というのは燃費に大きく変わるほどの影響はなく、0ではないがごくわずかだといわれています。

 そのため節約のためにガソリンを半分にすることよりも、普段からガソリンを消費しにくいドライビングの方が重要です。

 具体的にはタイヤ圧に問題ないかチェックしたり、不要な荷物は載せないようにしたり、急発進・急ブレーキは避けてできる限り一定のスピードで運転したりといった、一般的にいわれている燃費が悪くなるような行動を避けるようにしましょう。

 ただガソリンは劣化するので、せっかく満タンにして数ヶ月運転しないなど、長期間エンジンをかけないのであれば、ガソリンは最低限にしておくのがベストです。

 ガソリン自体は空気に触れると劣化しやすいため、多く入れているとその分が劣化してしまいもったいない状況になります。

 またガソリンを満タンにする場合は、溢れそうなぐらいに給油してしまうと吹きこぼれることがあります。

 ここでいう満タンはあくまで溢れるほどではなく、完全な満タンの一歩手前くらいの問題のない満タンを指しています。

 ただ経済面と別の観点の話にはなりますが、近年は災害が頻発しており南海トラフの危険性も叫ばれていますが、ガソリンも無関係ではありません。

 例えば大きな地震と津波が襲ってきた場合、揺れや津波によってガソリンスタンドも被災することになり、すぐに給油できる状態ではない可能性が高いです。

 そのためせっかくクルマも助かって使用できる状態だとしても、ガソリンが少なければ給油できずにガス欠になってしまい、さらにJAFも来られない状況となるとクルマを動かすことはできなくなります。

 またクルマで出かけなくても、クルマに十分な燃料があれば携帯電話を充電できたり、ラジオやカーナビで災害情報を得られたり、夏や冬だとエアコンで不快感を減らせたりといいことずくめです。

 また近隣のガソリンスタンドに問題がなかったとしても、災害時には緊急車両などへの給油が優先されることになっており、一般車両が自由に給油できない場合があり、ガソリンスタンドにガソリンがなくなれば数日間県外から応援が来るまで待つこともあります。

 一例として実際に高知県では県民にクルマの燃料が半分になる前に、満タン供給するようにポスターやホームページで促していたり、公用車の燃料が半分以下にならないよう調整していたりしています。

 なかなか実際そのような状況というのはイメージしづらいかもしれませんが、クルマのガソリンを常に満タンにしておくというのは難しいことではありませんし、手軽に実践できる防災の1つかもしれません。

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