ミツオカ「新型エムダブルファイブ」世界初公開！ “丸目4灯”の「旧車デザイン」採用！ MTのみ設定＆ターボエンジンの「Zero Edition」ついに発売

2024年11月21日、ミツオカは新型「M55 Zero Edition」 (エムダブルファイブ ゼロエディション)を初公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。

■スタイリングは「1970年代のGTカー」をイメージ

　光岡自動車（以下、ミツオカ）は2024年11月21日、創業55周年記念コンセプトモデルとして2023年11月に公開した「M55 CONCEPT」(エムダブルファイブコンセプト)の市販モデル新型「M55 Zero Edition (エムダブルファイブ ゼロエディション)」を初公開。翌日11月22日より抽選受付を開始します。
　
　新型M55 Zero Editionは、コンセプトモデル「M55コンセプト」に多くの反響が集まったことから市販化が決まったものです。

　1968年に創業したミツオカは、中古車販売事業を皮切りに正規輸入車ディーラーの全国展開を行うほか、日本で10番目の自動車メーカーとして、個性的なオリジナルモデルを製造・販売しています。

　現在も、2023年に登場から30周年を迎えたレトロなコンパクトカー「ビュート」シリーズの最新モデル「ビュート ストーリー」をはじめ、2シーターオープン「ヒミコ」、同社初のSUV「バディ」など、さまざまなラインナップを有しています。

　新型M55 Zero Editionが誕生するきっかけとなったM55コンセプトは、ミツオカ創業55周年の2023年に製作されました。

　ターゲットは、創業した1968年に生まれ55年の人生を歩んだ「同世代」ユーザーです。

　ミツオカはその狙いについて、次のように話します。

「感受性豊かな少年・少女時代に体験した様々な出来事や、1970 年代の時代感覚をベースに、当時の夢や希望に満ちあふれ、先の未来を変える大きなエネルギーのなか、時代を駆け抜けた方々のマインドをカタチにしたものです」

　ベースとなったのは、2021年に登場したホンダのスポーツハッチバック「シビック」の11代目モデルです。

　グレード名などは明らかにされませんでしたが、実車は6速MTだったことから、1.5リッター直噴ガソリンVTECターボモデルであることがわかります。

　しかしM55コンセプトは、そうしたベース車の存在を忘れさせるほど内外装の仕立てを施しました。

　外観は、丸目4灯が収まる逆スラント形状のフロントフェイスやフラットなロングノーズなど、1970年代のGTカーをイメージするものです。

　懐かしさを覚える内外装に対し、ターゲットとされる同世代ユーザーのみならず、老若男女問わず幅広い年代から注目を集めたといいます。

　ミツオカは当初、「商品化の予定はありません」と明言していましたが、実車の展示会に訪れた来場者や特設サイトのメッセージボックスなどから、市販化を望む多くの声を集めました。

　また、半導体不足などにともなう新車供給の遅れが落ち着き、ベース車確保の見通しが立ったこととあわせ、2024年2月に市販化を決定。

　そして今回正式に発表された新型M55 Zero Editionは、そんなM55コンセプトとほぼ変わらない姿で現れました。

　ボディサイズは、全長4735mm×全幅1805mm×全高1415mm。パワートレインは、1.5リッター直噴ガソリンターボエンジンで、組み合わされるトランスミッションは6速MTのみの設定です。

　また、新型M55 Zero Editionならではの特別仕様として「専用リヤガラスルーバー」や「専用アルミホイール」、「Zero Editionロゴ刺繍入り専用本革シート」等を標準装備。

　ベース車同様に先進運転支援機能「ホンダセンシング」も搭載し、高い安全性を確保します。

　なお、ベース車の供給を受けるにあたり、光岡に入庫する際に新規登録が必要な為、全車2024年に新規登録済み車両となることから、納車時は中古新規登録（初回車検は2年)となるようです。

　ボディカラーはレジェンダリーグレーメタリックのみ。M55 Zero Editionの販売価格（消費税込み）は、808万5000円からとなります。

　販売台数は限定100台とし、抽選受付期間は2024年11月22日から2025年1月19日までを予定していますが、期間内であっても応募者数が350名に達した時点で終了となるようです。

　なお、光岡は今後のM55シリーズについては、順次CVT HEVをベースにした追加モデルの投入を検討するとしています。

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　内装デザインを手がけたミツオカのデザイナー、青木孝憲さんは新型M55 Zero Editionについて次のように話します。

「我々は市場調査をしてクルマを作ったわけではありません。我々のさまざまな思いを込めて開発しました。

　クルマが輝いていた時代を思い出して、M55でタイムトラベルしていただければと思います」