マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
くるまのニュース / 2024年11月24日 19時10分
マツダは2003年に「RX-8」を発表していますが、それまでに“RX-8じゃない”斬新なロータリースポーツカーを公開していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■斬新な機能満載! 謎のロータリースポーツカーとは?
マツダ「RX-7(FD3S型)」は、1991年に登場した3代目RX-7で、低く流麗なフォルムと高性能なロータリーエンジンを搭載し、今もなお根強い人気を誇っています。
2002年に生産終了となった翌年に後継モデル「RX-8」がデビューしていますが、それまでにマツダはRX-8じゃない斬新なロータリースポーツカーを公開していました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「RX-EVOLV(エボルブ)」です。
同車は、1999年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカーです。
ロータリーエンジンを搭載し、さらに名前に“RX”と付けられていることから、この頃に現行モデルだったRX-7の後継なのではと話題になりました。
当時のマツダはフォードの傘下に入り、経営状況を改善するために開発車両の整理を実行。
収益性の低いスポーツモデルは開発が中止となり、ロータリーエンジンを搭載したスポーツモデルの開発は凍結されました。
そのため、RX-7も3代目のFD3S型で終了となる予定でした。
そうした状況で、RX-EVOLVというロータリーエンジン搭載のコンセプトカーが登場したため、クルマ好きのなかでは衝撃的なニュースだったとのこと。
実際、RX-EVOLVの開発は極秘で進められており、社内でも限られた人しか知らされていなかったそうです。
RX-EVOLVの特徴として、従来のRX-7と異なる4ドア4シーターのボディタイプを採用していることが挙げられます。
左右のドアはセンターピラーレスになっており、リア側が後方に開く観音開き。
開口部を大きくすることで、スポーツモデルのネックである乗降性を高めていました。
また、パワーユニットはRX-7シリーズの伝統であるロータリーエンジンを採用。
ただし、従来モデルではなく新たに開発した「RENESIS(レネシス)」が用いられており、コンパクトなサイズながら最高出力280psを発揮するエンジンでした。
ボディサイズは全長4285mm×全幅1760mm×全高1350mm。
FD3S型と比べると全長はわずかに短く、全高がやや高めです。
ショートオーバーハングのエクステリアはFD3S型の面影を残しつつ、ヘッドライトを薄いHIDライトにするなど、コンセプトカーらしいシャープなデザイン。
大径ホイールも目立つポイントでした。
そしてRX-EVOLVの登場から3年後にFD3S型が生産終了。
翌年にRX-EVOLVをベースに開発された後継モデルとしてRX-8が登場します。
さすがにRX-EVOLVのままではありませんでしたが、RENESISを搭載し、特徴的な観音開きもそのまま踏襲。
しかしRX-8よりもコンセプトカーの時点でのデザインの方が好みだったという人もいるほど、RX-EVOLVは完成度の高い1台でした。
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