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スタッドレスタイヤ装着するなら「アルミホイール」が最適! なぜ「スチールホイール」はNGなの? “鉄製”がオススメできない理由とは?

くるまのニュース / 2024年12月25日 18時30分

クルマの冬支度として、スタッドレスタイヤに履き替える時期です。タイヤだけでなく、ホイールとセットにしておくと履き替えが楽ですが、ホイールは安価で丈夫なスチールか、軽くてサビに強いアルミのどちらが良いのでしょうか。

■スタッドレスタイヤ用のホイール「アルミ」「スチール」どっちがいい?

 そろそろクルマの冬支度も準備するタイミングですが、雪道や凍結路に備えてスタッドレスタイヤの装着を視野に入れたいところです。
 
 スタッドレスタイヤを購入するときに「ホイールとセットで購入がいい」と言われます。

 これは、すでに履いているタイヤからホイールを外し、スタッドレスタイヤをホイールに組み込むより、スタッドレスタイヤを組んだホイールごと交換したほうが作業時間は早く済むから。

 さらに、スタッドレスタイヤを保管する場合も、ホイールとセットになっているほうがタイヤの変形を防ぎやすいというメリットもあります。

 ではその場合、ホイールの素材は「スチール(鉄)」か「アルミ」のどちらを選ぶべきなのでしょうか。

 最近は軽自動車でもアルミホイールを純正装着することが増えていますが、これはアルミのほうが鉄よりも成形しやすく、デザインや形状にバリエーションを豊富にできるためです。

 加えて、スポークデザインによっては足回りの放熱効果や軽量化も期待でき、何より鉄よりアルミのほうがサビに強いことがメリットとされています。

 一方で、減少傾向のスチールホイールメリットは、安価かつ丈夫なこと。商用車(特にトラックなど)の多くがスチールホイールを採用しているのは、安さもありますが、それ以上に10年は持つと言われる耐久性の高さによって選ばれています。

 また、肉抜き(軽量化のためにスポークをデザインすること)がほとんどされない代わりに、全体が面で覆われているので強度を出しやすい構造になっているほか、昨今のオフローダー人気もあって、スチールホイールの人気が復活しつつあるのも見逃せないところです。

 ただし、スタッドレスタイヤ用としてはアルミホイールが選ばれることが多いようです。

 実際にカー用品店などでは、安価なアルミホイールとスタッドレスタイヤをセット販売していることを多く見かけます。

 なぜスチールホイールよりも高額なアルミホイールが選ばれるのでしょうか。T整備士に聞いてみました。

「スタッドレスタイヤが活躍するシーンを考えれば、無難な選択です。

 地域によっては雪や凍結した路面も多く、高速道路や主要幹線道路、雪深い地域では凍結防止策として『融雪剤』が撒かれていることも多いです。

 この融雪剤の成分は、塩化ナトリウムや塩化カルシウム、塩化マグネシウムなど塩分を含んでいて、ホイールが塩害を受けやすいのです。

 スチールホイールはサビやすいため、スタッドレスタイヤにはアルミホイールが選ばれる傾向が強まりました」

 スタッドレスタイヤにはアルミホイールのほうが良さそうですが、安価で品質が悪いアルミホイールは強度が低く、ちょっとした接触などでも傷ついたり変形してしまうこともあり、注意が必要です。

「安く購入したい気持ちもわかりますが、スタッドレスタイヤと組み合わせるホイールは、塩害を防げるコーティングの厚いものや全体が塗装されているホイールを選ぶべきです」(T整備士)

 では、スチールホイールはやめておいた方がいいのでしょうか。

「たとえば、シャシブラックなどで塗装されたスチールホイールなら、サビの発生を抑えることも期待できます。

 何より安価で丈夫なので、サビさえ抑えことができれば、スチールホイールを選ぶメリットはあります」(T整備士)

※ ※ ※

 スタッドレスタイヤとホイールの価格を抑えたいなら、インチダウンしたホイールに、扁平率が高いタイヤを組み合わせることで、乗り心地を向上させつつ、ホイールと路面の距離を取るという手法もあります。

「タイヤの外径を変えずに扁平率が上がれば衝撃吸収力は向上しますし、タイヤのハイト(高さ)があれば、雪道走行などでホイールを傷つける予防策にもなります」(T整備士)

 一方で、ステアリングの反応は若干鈍くなることも想定されますが、そもそもキビキビしたハンドリングより安定志向のスタッドレスタイヤだけに、乗り心地を重視した選択として、インチダウンを検討する余地はありそうです。

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