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荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート

くるまのニュース / 2024年11月24日 6時40分

ダイハツと自動車部品メーカーのSPKは、参戦中のFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン2024」のサポートカーとして、ダイハツ「ハイゼット ジャンボ エクステンド」を使用しています。一体どのようなクルマなのでしょうか。

■ラリージャパンに「斬新軽トラ」再登場! 「GRコペン」をサポート

 ダイハツとモビリティビジネスのグローバル商社であるSPKは、2024年11月21日から愛知県・岐阜県で開催の、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン2024」に、ダイハツ軽2シーターオープン「コペンGRスポーツ」で参戦しています。
 
 メンテナンスなどの拠点となるサービスパークの「豊田スタジアム」(愛知県豊田市)では、ダイハツ「ハイゼット ジャンボ エクステンド」をサポートカーとして使用しています。一体どんなクルマなのでしょうか。

 ハイゼット ジャンボ エクステンドは、軽トラック「ハイゼット トラック」のうち、キャビン部が延長された「ジャンボ」仕様車をベースに、特別にカスタムされたモデルです。

 昨年シーズンの「ラリージャパン2023」でデビューしたもので、荷台には後部に向かってスライドするキャノピーが取り付けられており、荷台部の空間を拡張することが可能。見た目は軽トラックというよりも、軽バンのような立ち姿をしています。

 昨年の取材で開発経緯についてダイハツ デザイン部の芝垣 登志男氏に聞いたところ、最初はトランポ(運搬専用車)にするつもりが、ラリー現場で着替えなどのプライベート空間がないことがあり、こうした問題を解決するためだったといいます。

 キャノピーの伸びしろは1200mmで、屋根やサイドパネル、テールゲートなど外側のみが「筒」のように伸びて、内部が露出するような形になっています。

 キャノピーを展開した内部はパネルバンのようになっており、サイドには縦に開くハッチが備わり、横から荷物を出し入れできるようになっています。

 テールゲートにはカーテンが装備され、屋根が伸びた状態で3面全てを下ろすと幕を下ろしたタープテントのように、完全なプライベート空間を確保できます。

 このほか、ボディはコペンGRスポーツラリーカーと同じレッドに塗装され、ルーフやフロントフェイスにはブラックとイエローのストライプをあしらたほか、足元にはボルクレーシング「TE37」のブロンズのアルミホイールを装着し、スポーティさをアップ。

 ボディサイド下部はブラックで、キャノピーから一体形状になっているサイドカバーを装着しています。

 そんなハイゼット ジャンボ エクステンドですが、実は2023年1月開催のカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で披露され、いちやく注目を浴びたコンセプトカー「ハイゼットトラック ジャンボ エクステンド」が発想元で、これが実車化されたかたちです。

 今回のラリージャパン2024では、コペンGRスポーツのパーツが目一杯積まれており、チームにおける運搬車の役割を果たしています。

 ダイハツ・SPKの「D-SPORT Racing Team」担当者によると、サービスパーク内でもひときわ目立つ存在だったといい、キャノピーを展開すると周囲の人が立ち止まって見たり、写真を撮られることもあったと話しています。

※ ※ ※

 ちなみにD-SPORT Racing Teamのサービスパーク内には、軽トラックの荷台に設置でき、簡単に店舗運営が可能な「Nibako(ニバコ)」サービスで使用する「荷箱」を設営。

 これを展開した状態でテントを組み合わせて、チームの休憩スペースとして活用しています。

 ハイゼット ジャンボ エクステンドと荷箱をあわせ、コペンGRスポーツ(55号車・相原泰祐選手/萩野司選手)でJR3クラス3連覇達成をサポートしています。

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