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静岡~軽井沢が直結!?「中部横断道 長野延伸」進行中! 東名と上信越道が「最短距離」に!? 信号ゼロの「すごい道路」どこまで進んだのか

くるまのニュース / 2024年12月1日 7時10分

静岡から甲府エリアをつなぐ中部横断道は、さらに北へ延伸して「上信越道直結」を果たそうとしています。一体どのようなルートで、どこまで話が進んでいるのでしょうか。

■東名と上信越道を「縦に直結」

 静岡市から甲府方面へ全通を果たしたばかりの「中部横断道」。
 
 中部地方の貴重な「信号ゼロ」南北軸として、移動が飛躍的にスムーズになりました。
 
 いっぽうで中部横断道は、これで終わりではありません。まだ北へ延伸して「上信越道直結」を果たそうとしています。一体どのようなルートで、どこまで話が進んでいるのでしょうか。

 中部横断道の北部区間は「長坂~八千穂」として、事業化に向けて手続きが進められています。

 北部区間は中央道「長坂IC」あたりからまっすぐ北上し、野辺山から佐久市に入って、上信越道の佐久小諸JCTへ到達するものです。総延長は約60kmです。早い話が、JR小海線の高速道路バージョンです。

 すでにそのうち約3割は開通済み。上信越道から南下して佐久市を越え、八千穂高原ICへ至る22kmです。

 残る未開通・未事業化の部分が、野辺山の山岳地帯を越えて中央道へつながる部分「長坂~八千穂」なのです。

 さて、気になる進捗ですが、2015年に始まった「計画段階評価」を経て、2023年に概略ルートが決定。現在はそれをもとに、都市計画決定と環境アセスメントの手続きの最中です。これが終わればいよいよ事業化を待つだけの段階となります。

 地域アンケートなどを活用して概略ルートを決めるプロセス「計画段階評価」という仕組みは新しく、2015年頃から国土交通省が導入し始めましたが、中部横断道(長坂~八千穂)はそれが真っ先に適用された路線のひとつでした。

 環境アセスメントの進み具合ですが、大別して「方法書」「準備書」「評価書」の3段階があるうち、山梨県・長野県ともに最初の「方法書」が終わったところです。アセスをどうやるかをまとめ終わったので、実際にアセスを行い、その結果が次の「準備書」でまとめられることとなります。

■気になる「計画ルート」と「ICの設置場所」は?

 概略ルートを詳しく見ていきましょう(各名称は仮称)。中央道から分岐する「長坂JCT」は、長坂ICの約500m長野寄りに設置されます。

中部横断道と並行するJR小海線(画像:写真AC)。中部横断道と並行するJR小海線(画像:写真AC)。

 中部横断道はいったん東へ進路を変えて、国道140号と接続するところに「高根IC」を設置。そこから北向きで高度を上げ、清里高原に到達して「清里IC」となります。

 そこから県境を越えて平沢峠を東回りで抜け、JRの西側へ出たところで「野辺山IC」を設置。小海線の「JR最高地点」がある場所のすぐ北側です。

 JR小海線は野辺山から大きく東へ迂回しますが、中部横断道は最短距離で海ノ口へ。深い谷の区間は、約4980mの長大トンネルで抜けていきます。JR佐久海ノ口駅の西側の山奥に「海ノ口IC」が設置され、ヒョロヒョロと長いランプで南牧中学校付近へ出る概略計画です。

 そこからJRと並行し、JR松原湖駅前に「小海IC」を設置。その次が八千穂高原ICで、その先は上信越道まで開通済みです。

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