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クルマに貼られた「謎のちょうちょマーク」知らない人が多い!? 見かけたら“配慮”が必要! 覚えておきたいマークの意味とは?

くるまのニュース / 2024年12月3日 14時50分

クルマのボディに黄色いちょうちょのマークが貼られているのを見かけることがあります。このマークを知らない人も多いようですが、ぜひ覚えておきたいマークだといえます。一体何のマークなのでしょうか。

■黄色いちょうちょマークってどんなもの?

 クルマのボディに貼り付けるマークはさまざまなものがあり、黄色と緑色の「初心者マーク」は良く知られています。
 
 若葉マークとも呼ばれるこのマークは、普通自動車または準中型自動車を運転することができる運転免許を受け、免許取得後1年未満の人が表示する必要があるものです。

 この初心者マークには表示義務があり、万が一表示しない場合は道路交通法違反となって違反点数1点、普通車では4000円の反則金が科されることがあります。

 初心者マークのほかにも貼り付けないと違反になるマークがあるのですが、そのなかでも、緑地に黄色の蝶(ちょう)が描かれた、通称「ちょうちょマーク」とはどのようなものなのでしょうか。

 このちょうちょマークは「聴覚障害者マーク」というもので、緑の丸の中に黄色いちょうちょが描かれています。

 2008年6月1日の道路交通法改正の際、聴覚障害者でも一定の条件の下でクルマの運転ができるようになりました。

 具体的には、補聴器を用いても10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえない人が対象で、後方の安全を確かめるためのワイドミラー装着と、車両の前後に聴覚障害者マークを貼付することで運転ができるようになります。

 この聴覚障害者マークにも表示義務があり、もしも貼り付けていない場合は初心者マークと同様の反則金や違反点数が科される可能性があります。

 ちょうちょマークについてネットでは、「このマーク何?」「知らなかった」「このマーク見たことないけど、聴覚障害者マークとは知らなかったなあ」といった書き込みが見られ、あまり周知されていないマークであることがわかります。

 もしちょうちょマークを貼ったクルマを見かけた場合には、周囲のドライバーは配慮することが必要です。

 周囲のドライバーは、聴覚障害者が警音器の音では危険を認知できないことを理解し、「警笛鳴らせ」の警戒標識が設置されている山地部の道路や、見通しが悪い交差点、曲がり角など、また自分の車線に車線変更しようとしているクルマなどに対しては、必要に応じて減速を行うなど、配慮ある行動が求められます。

 もし、幅寄せや必要な車間距離が保てなくなるような進路変更をした場合、道路交通法違反に該当し、違反点数は1点、反則金は普通車の場合6000円が科される可能性があることも覚えておきましょう。

 ちょうちょマークはあまり見かけることがないかもしれませんが、いざという時にきちんと対処できるよう、マークの意味を覚えておくといいでしょう。

※ ※ ※
 初心者マークやちょうちょマークのほかにも、「高齢運転者マーク」や「身体障害者マーク」などクルマに表示するマークはいくつかあります。

 高齢者運転者マークはオレンジ、黄色、黄緑、緑の4つの葉っぱが重なったようなマークで、普通自動車を運転することができる免許を受けた、70歳以上の方が表示の対象です。

 身体障害者マークは、青い丸に白の四葉が描かれたマークで、普通自動車を運転することができる免許を受けた人で、肢体不自由であることを理由に当該免許に条件を付されている人が表示の対象です。

 高齢運転者マークと身体障害者マークに表示義務はなく、表示は努力義務となっています。

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