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えっ!? 運転中に「謎のヨット」が出現…どうすればいい!? 放置すれば「走行不能」の可能性も!? 意外と知られていない「スゴい重要な意味」とは

くるまのニュース / 2025年1月5日 7時10分

クルマの運転席にあるメーターパネルには、さまざまなインジケーター(表示灯)があります。そのなかで、意外と知られていないのは、謎の「波とヨット」のようなランプです。何を意味しているのでしょうか。

■「謎のヨット」の意味は?

 ハンドルの奥には、クルマの速度メーターだけでなく、さまざまなインジケーター(表示灯)があります。
 
 そのなかで、意外と知られていないのは、謎の「波とヨット」のようなランプです。
 
 いったいどのような時に光って、何を意味しているのでしょうか。

 この「波とヨット」のような記号は、正式には「水温警告灯」という名前です。

 波のように見える横波線は水を意味し、ヨットの帆柱(マスト)のように見える縦棒は、温度計をかたどったものです。

 水温警告灯の役割は、エンジンを冷却する「クーラント液」が異常な熱さになっていることを知らせるものです。

 通常はランプがそもそも「消えている」状態です。異常時は「赤色」が点灯します。

 ※ ※ ※

 そもそもクーラント液が何なのかという話ですが、エンジンは、中で燃料を燃やしてクルマを進ませるエネルギーに変えるもの。なので、熱がどんどん発生します。

 熱くなりすぎると部品が焼け焦げたり、熱で歪んでしまい、故障を招きます。そこで、多くのクルマでは冷たい液体の入ったパイプを周囲に這わせて、常に冷ましているのです。

 エンジンに接している部分はあっという間に熱くなってしまうので、液体を常に循環させ、外気で冷やし、常に冷たい液体がエンジン前に来るようにしています。

 ただの水でいいのでは? と思いますが、「クーラント液」という特殊な成分の液体を使っている一番の理由は「冬に凍ってしまわないため」です。別名「不凍液」ともいうくらいです。

 ちなみに、冬場にクーラントが通常よりも冷えている場合は、「青や緑の水温警告灯」が付きます。

 しばらく走れば消えるはずですが、もし消えない場合は「クーラントが温まらない」トラブルが起きています。

■実際にランプが「赤に点灯」したら、どうすればいい?

 さて、運転中に「水温警告灯」が赤く点灯したら、その場でどうすればいいのでしょうか。

青い点灯の場合青い点灯の場合

 先述のとおり、その状態は「クーラント液が熱くなりすぎている」ということ。そうするとエンジンを冷やすことができないので、エンジン故障が目の前に迫っている、危機的状況です。

 ということは、応急処置は「冷ますこと」です。まずは運転は即刻中止。ボンネットを空けて、少しでも外気にたくさん当てて、冷めるのを待ちます。

 クーラント液を冷ますコツとして「暖房をMAXで稼働させる」というのもあります。暖房はエンジン熱を活用する仕組みがあるので、暖房をかければかけるほど、エンジン周りから熱エネルギーを奪っていくというわけです。

 とはいえ、クーラント液が異常なオーバーヒートになっているのは、何らかのメカニカルなトラブルを抱えていることが原因になっている可能性も高いです。

 たとえば、クーラント液の循環機構に問題がある(プロペラ破損や水路のつまりなど)、液を循環させるパイプが破損しダダ漏れしている、そもそも液が減っているなど、さまざまなトラブル源があります。

 結局、テクニカルな問題であれば、素人が勝手にあれこれ触っても、解決にはたどり着きません。落ち着いて、保険のロードサービスなどを活用し、対応を相談するのがベストでしょう。

 また、クルマの運行には日常点検が義務付けられていることは意外にも知られていません。

 日常点検の項目には、「冷却水(クーラント)が適量かどうか」や「(冷却のための)ファンのベルトがたわんでいないか」などのチェックポイントが明示されているのです。

 クルマを走らせる前には、こういった点検を済ませるとともに、なにか異常な音が聞こえたり、クーラントが明らかに減っている場合はその日はやめて、早めに修理しましょう。

 自分では気付けない故障を早く見つけるためにも、日頃から整備工場やディーラーに点検に出すことも、トラブルを予防できる手段です。

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