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「停止線の“結構手前で止まる”クルマをよく見かけるのですが、なぜですか?」 “スペース空け過ぎ”な「謎行為」の重要な意味とは?

くるまのニュース / 2024年12月15日 12時10分

停止線に関して、一時不停止では違反点数と反則金が課せられるのに対して、停止線からかなり手前で停止した場合は、違反にはならないのでしょうか。

■停止線の止まる位置は何m前までOK?

 道路上に設けられている停止線は、運転者が車両を停止させて安全確認を行うための重要な目印です。
 
 この線に従い、車両を停止してから再発進することが交通法規で義務付けられています。
 
 もし一時停止を怠った場合、一時不停止違反として違反点数2点が加算され、普通車では反則金7000円が科される可能性があります。
 
 では逆に「停止線から大きく手前で停止した場合」はどうなるのでしょうか。

 停止線は信号機のある交差点や横断歩道、一時停止が必要な「交差点の非優先道路側」などに法令に基づいて設置されています。

 特に横断歩道の手前では、通常1~5mの範囲内に停止線が引かれており、この位置は周囲の交通状況を考慮して“最も安全”とされる場所に定められているのもポイントです。

 また、道路環境や車両の種類(普通車、大型車、二輪車など)に応じて異なる設計が施される場合もあります。

 そんな停止線ですが、警察庁が公開している運転免許技能試験の採点基準によると、停止線の位置から「2m以上手前」で停車した場合、「停止位置が不適切」として減点対象になると示されています。

 ただし、道路交通法そのものには、停止線の手前での停車に関する明確な違反規定はありません。
 
 ところで、なぜ多くの運転者が停止線から手前で止まることを選ぶのでしょうか。

 その理由は主に安全性や周囲への配慮にあります。

 1つ目の理由として、大型車両が交差点をスムーズに曲がるためのスペース確保が挙げられます。

 特に左折する大型車両は、車両後部が大きく膨らむため、停止線の直前に停車している車両が邪魔になるシチュエーションを経験したユーザーもいることでしょう。

 そうならないように、あえて手前で停車することで大型車両が余裕を持って通過できるよう配慮するために、手前で止まるケースが考えられます。

 次に、二次的な事故を防ぐための予防策として手前で停止するケースもあります。

 例えば、横断歩道の手前で停止している際に後続車両から追突されると、前進の勢いで歩行者と接触してしまうリスクがあります。

 一方、停止線よりも手前で停車していれば、そのリスクを軽減できる可能性があります。

 また、車両の構造上の問題も理由に挙げられ、停止線ぴったりで停車すると、信号機が車両のルーフ部分と重なり、運転席から信号が見えづらくなることもあるのでしょう。

 このような状況を避けるため、停止線より少し手前で停車する運転者も少なくありません。

 さらに、悪天候時や夜間の視認性を考慮して手前で停車する場合もあります。

 停止線が雨や雪で見えにくい場合や暗い環境下では、安全を確保するために運転者自身の判断で適切な位置に停車することが求められます。

 停止線は道路上での安全を守るために設けられた重要な目印ですが、運転者が適切に停止位置を選ぶ柔軟性もまた重要です。

 周囲の状況をよく観察し、自身や他者の安全を最優先に考えた運転を心がけることが求められます。

 停止線手前での停車は違反にはならないものの、安全性や交通の円滑さを確保するためには適切な位置で停車することが望ましいといえます。

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