トヨタ新型「クラウン」がスゴイ! 全長5m級“ワゴンSUV”だけど「エステート」じゃない! 歴代最大級の“めちゃ広ッ車内”も魅力の「シグニア」アメリカ仕様は何が違う?
くるまのニュース / 2024年12月16日 14時10分
発売が待たれるステーションワゴンとSUVを融合させたボディが特徴のトヨタ新型「クラウン エステート」ですが、同車のアメリカ版にあたる新型「クラウンシグニア」はすでに発売されています。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■車名だけではない! 「エステート」と「シグニア」の違いとは?
トヨタが2022年に発表した16代目クラウンシリーズのなかで、ステーションワゴンとSUVを融合させた独特のデザインをもつ新型「クラウン エステート」。
同社の公式サイトでは2024年年央以降発売とされていますが、2024年12月時点でも正式な発売のアナウンスはありません。
そんなエステートのアメリカ仕様として新型「クラウン シグニア」が存在していますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
トヨタ新型「クラウン シグニア」は「クラウン エステート」と何が違う?
新型クラウンシグニア(以下シグニア)は、アメリカに導入されるクラウンシリーズのなかで「クラウンクロスオーバー」に続く第2のモデルとして、2024年夏に発売されました。
その車名は「徽章(きしょう)」を意味する「insignia」に由来しており、ステーションワゴンのことを「Estate(エステート)」と呼ぶイギリスの言語文化に由来する日本仕様とは、異なる名前を持ちます。
そんなシグニアですが、単にアメリカ市場に向けて名前を変えただけではなく、内外装やメカニカルな部分でも、新型クラウンエステート(以下エステート)との違いが複数見られます。
まずボディサイズに関しては、エステートとシグニアともに全長4930mm×全幅1880mm×全高1620mm・ホイールベース2850mmと違いはありません。
室内のサイズも同一で、2列目シートを倒して出現する全長6.5フィート(約1.98m)の広大なフルフラットスペースは、大柄なアメリカ人の車中泊にも十分対応してくれるでしょう。
エクステリアに関して、シグニアにはサイドマーカーが前後のホイールアーチ部分に備わるほか、クラウンシリーズではおなじみの王冠マークが備わっているフロント、ステアリングセンター、ホイールセンターのエンブレムがトヨタエンブレムに置き換えられている点が大きな差異となっています。
インテリアのデザインは左ハンドル化によって左右が鏡像となっている以外はこちらも大きな変更は見受けられませんが、エステートでは3色用意されるインテリアカラーが、クラウンシグニアではブラックとサドルタンの2色展開となっている点も違いとなっているようです。
パワートレインについても違いがあり、エステートではハイブリッドモデルとPHEVモデルの全2タイプが選択できる予定となっていますが、シグニアではハイブリッドモデルのみの設定となっています。
なお、ハイブリッドモデルに関してはエステートと同じ2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンとデュアルモーターを組み合わせた電子制御4WDシステムを採用。
駆動方式は、エステートもシグニアも駆動方式は4WDのみとなります。
そのほか、モデルの立ち位置的な部分でも大きく異なるのがポイント。
エステートは16代目クラウンの全4モデル(スポーツ・セダン・クロスオーバー・エステート)のうちの1つであり、2007年まで販売されていたステーションワゴンモデルのクラウンエステートの後継にあたります。
しかし、アメリカではクーペSUV「ハリアー」の海外仕様として展開されている「ヴェンザ」の後継車種として扱われるのです。
アメリカでは、ヴェンザの初代モデルが2009年から2015年まで、そして現行モデルとなった2代目は2021年から販売されてきましたが、2024年モデルで販売を終了し、その後はシグニアに引き継がれることになります。
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