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マツダ「コスモスポーツ」が蘇った!? 現代デザイン×ワイドボディ! どんな部分が凄い? 「COSMO VISION」をNATS学生が手掛けていた!

くるまのニュース / 2024年12月18日 12時25分

1967年にマツダが発売した2シータークーペの「コスモスポーツ」。そのデザインを再構築して過去に日本自動車大学校(NATS)の学生達が蘇らせたのが「COSMO VISION」というカスタムカーです。どのようなカスタマイズが施されているのでしょうか。

■学生達がリ・デザインした「COSMO VISION」とは

 マツダの名車といえば1967年に登場した「コスモスポーツ」が挙げられます。

 そのスタイリングは世界のクルマ好きを魅了しました。

 そんなコスモスポーツですが、ある学生達の手によって現代に蘇っていました。

後ろ姿もかっこいい! 学生手掛けた「COSMO VISION」とは後ろ姿もかっこいい! 学生手掛けた「COSMO VISION」とは

 マツダの2シータークーペとなるコスモスポーツ。現在でも称賛の声が多くありますが、最大の特徴はロータリーエンジンを搭載した世界で初めての量産車という点が挙げられます。

 その心臓部にはマツダが6年の歳月をかけて実用化したロータリーエンジンを搭載。

 このロータリーエンジンは、491cc×2の小排気量ながらレシプロエンジンの2リッタークラスをもしのぐ128PSの出力を発揮しました。

 さらに1968年のマイナーチェンジで200km/hの最高速度を誇りました。

 またボディサイズは、全長4130mm×全幅1590mm×全高1165mm、ホイールベース2350mmです。

 そのサイズに美しいクーペスタイルを盛り込んだこともコスモスポーツを一躍有名にした一因といえます。

 なおコスモスポーツの総生産台数はマツダによれば僅か1176台だと言います。

 こうしたマツダ史に残る名スポーツカーのコスモスポーツですが、過去には学生の手によって、リ・デザインし現代に蘇っています。

 手掛けたのは千葉県にある自動車専門学校の「日本自動車大学校(NATS)」の学生達でその名も「COSMO VISION」です。

 2015年式のマツダ「ロードスター(ND型)」をベースとしたCOSMO VISIONは見た目を現代風のコスモスポーツに仕立てられました。

 ではどのような経緯で製作されたのでしょうか。実際にCOSMO VISIONを制作した学生は当時、次のように説明していました。

―― 制作コンセプトを教えて下さい。

 現行ロードスターで昔のコスモスポーツを今風に作ろうということで流行っている太いタイヤやホイール、エアサスなどを付けたい想い制作しました。

 このデザインは、今風のコスモスポーツはこうなるだろうと、制作チームのメンバーで色々話し合って出来上がりました。

―― 苦労した部分はどこですか。

 COSMO VISIONを制作するにあたって苦労したのは、元々のコスモスポーツのサイドにある前後が繋がるラインを上手く再現する部分です。

 とくにオーバーフェンダー化したデザインのなかで、フロントからくるラインとリアからくるラインの造形が大変でした。

 また、フロント部分を延長している部分も加工やパテ処理などで大変だった部分です。

―― 特徴的な部分はどこですか。

 COSMO VISIONのヘッドライトは、フォルクスワーゲン「ニュービートル」のものを流用しています。

 そのほか、グリル、バンパー、メタル調の部分はマツダ「CX-5」のものを流用しました。

 また、ウインカーはホンダ「インサイト」のものを合わせるように装着しました。 

※ ※ ※

 その他、内装にはBRIDE製シートやNARDI製ステアリングを装着。足回りにはレイズ製17インチアルミホイールにトーヨータイヤ製「プロクセス R888R」(235/45R17)を採用しています。

 パワートレインはベースとなるロードスターと同じ1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。

 エアクリーナーはBLITZ製、マフラーはKUHL製のものを装着しています。

 さらにはAirForce製のエアサスペンション(走行車高復帰機能付き)を採用することで、停車時にはタバコの箱が入らないほどの車高短も可能です。

 なおNATSは、東京オートサロン2025にも出展を予定していますが、果たしてどのようなモデルが登場するのか、こちらも注目です。

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