トヨタ「最高峰SUV」画期的システム備えた“スライドドア”がスゴい! レール無しで開閉できる! 「センチュリーSUV」でオーダー可能な斬新後席ドアとは?
くるまのニュース / 2024年12月29日 16時10分
SUVスタイルのトヨタ「センチュリー」はフルオーダーすることで自分好みの仕様に仕上げることが可能です。オーダーできる装備として「リンク式パワードアシステム」も選べるようですが、どのようなものなのでしょうか。
■画期的システムを取り入れたスライドドアとは?
トヨタ「センチュリー」は同社の最高峰モデルとして君臨するセダンタイプのVIPカーです。
初代モデルは1967年にデビュー、1997年に2代目、2018年に現行モデルとなる3代目が登場し、5リッターV型8気筒エンジンにモーターを組み合わせた、歴代初のハイブリッド車としてラインナップされます。
斬新ドアを搭載したSUVスタイルの「センチュリーGRMN」
そんなセンチュリーの新モデルとして、SUV風のセンチュリー(以下、センチュリーSUV)が2023年9月6日に世界初公開されました。
センチュリーSUVは「The Chauffeur」をコンセプトに開発。chauffeur(運転手)が運転して、オーナーは後席でゆったりくつろぎながら移動するショーファーカーとして、センチュリーにふさわしい品格や静粛性・乗り心地を継承しつつ、これからの時代もユーザーの期待に応える“新しいショーファーカー”へと進化しています。
ボディサイズは全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mm、ホイールベースは2950mmと、セダンよりもひと回り大きく設計。堂々とした姿で圧倒的な存在感を放ちながら、車内は広々とした空間が広がります。
外観は品格のあるデザインとし、リア重心のプロポーションとドア平面を几帳面でくくった造形を組み合わせ、センチュリー独自の世界観を表現。塗装面を磨き上げボディにより強い光沢をもたらす「鏡面磨き」や職人による彫刻が施された「鳳凰エンブレム」など、手作業によって丁寧に仕上げられました。
4人が乗車できる車内は「人中心」の思想で設計され、さまざまなシーンで活用できる広さと機能を両立。
リアドアは75度まで開くことができるほか、フロアは段差のない掃き出しフロアとすることで乗り降りしやすい設計としています。
また、オート電動格納式ステップやセンターピラーに大型グリップを備えたことで、自然で美しい乗降所作を可能としました。
センチュリーSUVではTNGAプラットフォームを採用。リアサスペンション取り付け部分に「ラゲージルームセパレーター骨格」を結合し、ボディねじり剛性や乗り心地を向上させるとともに、室内側には「遮音機能付クリア合わせガラス」を装備することで静粛性がアップしています。
パワートレインはセダンタイプと異なり、3.5リッターV型6気筒エンジンに前後モーターに51Ahのバッテリーを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)を採用。
システム最大出力412馬力を発揮するパワフルな動力性能を備えつつ、EVモードで69kmの走行が可能となりました。
そんなセンチュリーSUVでは好みのカスタマイズが可能で、世界でたった1台の、自分だけのセンチュリーSUVを創り出すことができます。
フルオーダーの一例として、2023年9月に世界初公開時に「リンク式パワードアシステム」を採用した「センチュリーGRMN」がお披露目されて、話題となりました。
リンク式パワードアシステムとはアイシンが開発した新たなスライドドアで、スライドドアのメリットである乗降性の良さと、車両のデザイン性を両立する画期的なシステムを備えています。
通常のスライドドアは、ドアヒンジが車体の側面に配置したレールの上を移動することでドアを横方向に動かしていますが、この方式ではまっすぐなレールを配置する必要があり、車両の形状が限られてしまいます。
それに対して、リンク式パワードアシステムでは、回転アームなどを用いた保持・開閉駆動をおこなう部品を新たに開発。車体にレールを設置する必要がなく、さらに車両のデザインを保ったままでドアを開閉することが可能になりました。
ドアの開け方も画期的なものとなっており、ドア後方がやや斜めに開くと、先に開いたドア後方と同じ位置まで、回転アームによってドア前方が移動し、そのまま後ろへスライド。
ドアがボディと並行して開くので、狭い駐車場でもスペースを取らずにドアを開閉させることができ、エレガントな乗り降りが可能になりました。
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