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2025年「値上がりしそうな中古車」何がある? 「インプ/ランエボ」もヤバい!? 米国「25年ルール」解禁で国産の“名モデル”海外流出の危機! 今買っておくべき5台は

くるまのニュース / 2025年1月2日 19時10分

2025年に「25年ルール」を迎え、相場の高騰が予想されるクルマがあります。そのうちの5台を紹介します。

■「2000年登場」の国産車が値上がりするかも!

 アメリカで日本仕様の日本車に乗るためには、製造後25年経過している必要があり、この「25年ルール解禁」が、日本の中古車相場に大きな影響を与えています。
 
 2025年には、どんなクルマが値上がりするのでしょうか。

25年ルールで流失の危機! ラストチャンスの「2000年の名車」今すぐ確保を!25年ルールで流失の危機! ラストチャンスの「2000年の名車」今すぐ確保を!

「25年ルール」という言葉をご存知でしょうか。

 ひとことで言うと、「製造から25年経てば、アメリカの保安基準をクリアしていないクルマでもアメリカに輸入できる」という特別なルールを指します。

 というのもアメリカでは、ナンバーを取得して路上を走るためには、日本の「道路運送車両の保安基準」に当たる「FMVSS(Federal Motor-Vehicle Safety Standard=連邦自動車安全基準)」と環境保護庁(EPA)が定める排出ガス規制に適合しなければなりません。

 しかし、製造後25年過ぎていればFMVSSの規制対象外となるため、基準外仕様のクルマでもアメリカでの走行が可能となるのです。これを通称“25年ルール”と呼ぶことがあります。

 近年のアメリカでは、映画や漫画、アニメの影響などから日本車のスポーツカーやスポーツコンパクトといった人気が高まっており、FMVSSの規制外となったクルマが続々とアメリカに輸入されています。

 これを受け、日本国内ではこうした人気モデルの中古車流通台数が減り、中古車価格が大幅高騰する一要因を作っています。

 その例として「スカイラインGT-R」が挙げられます。

 1989年に発売され2014年に25年ルールが解禁されたスカイラインGT-R(BNR32型)は2010年代前半では、10万キロ以上走行した過走行の個体では100万円台、中には100万円以内で買うこともできたのに、現在の平均相場は700万円ほどに上がっています。

 そのため近年では、「202*年に25年ルールが解禁される、199*年のクルマの値段が高騰するのではないか」という予想がよく行われるようになりました。

 同様に2025年は、2000年登場のクルマが25年ルールの対象になります。

 しかし、2000年以降はアメリカで人気が出そうなスポーツカー・スペシャリティカーの誕生頻度は減少しており、ここ数年のような動きは少ないと見込まれています。

 とはいえ、2000年代前半デビューの魅力的なクルマは数多く、引き続き今後に注視する必要はあるでしょう。

 そこで今回は、2025年に値上がりしそうなクルマを5つ選んでみることにしました。

■「名スポーツカー」もヤバい… 流出の危機を救え!

 ●ホンダ「アコード」/初代「トルネオ ユーロR」(CL1型)

 ホンダの中堅セダン「アコード」の6代目は1997年に登場。そして2000年にスポーツバージョンの「ユーロR」が追加されています。

 ホンダのスポーツバージョンといえば「タイプR」が有名ですが、ユーロRではスポーツモデルでありながら快適性や実用性を兼ね備えていたのが特徴です。

 とはいえ搭載する2.2リッター直列4気筒DOHC VTECエンジン「H22A型」にはチューニングが施され、最高出力は220PSを発生。サスペンションも専用設計とされるなど、優れた走行性能を有していました。

 7代目アコードにもユーロRが設定されましたが、6代目は生産期間が短く、中古車の流通台数も少な目です。ちなみに6代目アコードには「トルネオ」という兄弟車があり、こちらにもユーロRがラインナップされていました。

 ●スバル「インプレッサWRX STI」(GDB型)

 2000年に丸いヘッドライトで登場した2代目「インプレッサ」。

 先代(GC・GF型)同様に、4輪駆動+ターボエンジンで武装した「WRX」、そしてスバルテクニカインターナショナルが手がけるコンプリートカー「WRX STI」を設定。

 北米市場でもWRX STIは販売されましたが、アメリカ向けはエンジンが2.5リッターで日本仕様と異なっており、あえて右ハンドルの日本仕様を欲するアメリカの“カー・ガイ”たちが解禁を待ち望んでいるかもしれません。

 ●三菱「ランサーエボリューションVI トミ・マキネンエディション」(CP9A型)

「ランサーエボリューション」、略して“ランエボ”もアメリカで人気があるモデルで、解禁のたびに話題が上がります。

 2000年だと、前年1999年にデビューし2024年解禁となったランエボVIが販売されていた年ですが、2000年発売の「トミ・マキネン・エディション」が25年ルールで解禁されることになります。なお同ルールは、生産年月日が基準となります。

 このトミ・マキネン・エディションとは、外観の変更のみならず、サスペンションからエンジンに至るまで広範囲に手が加えられたいわば「エボ6.5」とも呼ばれます。

 中古車の流通数は極めて少なく、価格も1000万円オーバー、もしくは応談が多い状態。今後さらに相場があがっていくのか、注目したいところです。

 ●トヨタ「オリジン」

 25年ルールで規制されるのはスポーツモデルだけではありません。

 アメリカでは見られない日本独自の進化を遂げた2リッターから3リッタークラスの高級車を好む層もいるため、日産「セドリック/グロリア」なども海を渡っているのです。

 トヨタが5ナンバー高級セダン「プログレ」をベースに、初代「クラウン」をモチーフにした外観を与えた「オリジン」の発売が2000年なので、こちらも注目を集めるのではないでしょうか。

 海外では、日産「Be-1」「パオ」「フィガロ」などの日本製パイクカーの人気が高く、オリジンのレトロ感がアメリカでもウケる可能性は十分にあります。

 実はオリジンの中古車価格はじわじわ上昇中。アメリカへの流出が始まれば、さらなる高騰を招くかもしれません。

 ●「WiLL Vi」

「Will Vi」は、トヨタ・花王・アサヒビール・近畿日本ツーリスト・松下電器産業(現:パナソニック)の5社が合同で立ち上げた異業種合同ブランド・WiLLから発売された小型車。

 あたかも「かぼちゃの馬車」のような愛らしいデザインが特徴でした。発売期間は2年に満たず、知名度・存在感の割に短命だったのは意外です。

 こちらも日本のサブカルチャー的なアイテムとしてアメリカでも注目されるかも。

 参考までに2024年12月現在、大手中古車検索サイトにおける中古車平均価格は約53万円です。

硬派なスポーツセダンとして支持されるCL1型「アコード/トルネオ ユーロR」硬派なスポーツセダンとして支持されるCL1型「アコード/トルネオ ユーロR」

※ ※ ※

 翌年に25年ルール解禁を迎えるため、2025年の時点で値上がりしそうな車種に、2001年登場のホンダ「インテグラ タイプR」(DC5型)、「シビック タイプR」(EP3型)、三菱「ランサーエボリューションVII」(CT9A型)などが控えており、こちらもアメリカでも人気を博すことでしょう。

 ちなみに2000年に登場した代表的なクルマを順不同で並べると、トヨタ「セルシオ(3代目・UCF3系)」「プロナード」「マークII(9代目・X110型)」「オーパ」「カローラ(9代目)」「クルーガー」「スパーキー」。

 日産は「ブルーバードシルフィ(初代)」、ホンダは「ストリーム(初代)」、三菱は「ディオン」「ディグニティ」、ダイハツは「YRV」、マツダは「トリビュート」などがあります。

 ひょっとしたら、この中から25年ルールを受けて、突然相場が上がる車種が潜んでいるかもしれません。

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