6000万円超え! 日産「“22年落ち”スポーツカー」出現に反響多数! 「ここまで高いのか」「ついに…」 伝説の「最終モデル」は10倍の価格に! もはや新車な「R34ニュル」米AACに登場
くるまのニュース / 2025年1月21日 6時40分
アメリカのオークションサイトで、約6000万円の高値が付いた日産「スカイラインGT-R」。高額落札も納得のコンディションに、様々な反響が寄せられています。
■ファン垂涎の最終限定車「ニュル」は驚きの走行距離「1700キロ」
アメリカのカーオークションサイト「Bring a Trailer」へ2024年10月に出品され、40万ドル(約6000万円)で落札された日産「スカイラインGT-R」(BNR34型)。
異常ともいえる高値で様々な反響が寄せられていますが、どのようなコンディションだったのでしょうか。
約6024万円で落札された日産「スカイラインGT-R VスペックIIニュル」(Photo:(c) Bring a Trailer/Seller:DaveyJapan)
オークションを主催したBring a Trailerは、日本を含む世界各国の様々なクルマを取り扱うアメリカのオークショニアです。
今回出品されたのは、1999年に日産が発売した2ドアクーペタイプのスポーツカー、スカイラインGT-R(BNR34型・以下R34GT-R)。
GT-Rのベースである「スカイライン」は、1957年の初代発売以来60年以上にわたって人気を集めているモデルです。
中でもレースのベース車両として開発された「GT-R」は特別な存在です。
国内レースでは途中約16年のブランクを挟みつつも無敵の強さを見せ、また1990年代以降は海外レースでも多くの勝ち星を挙げました。
そんなスカイラインGT-Rの歴史において、長年の伝統であった直列6気筒DOHCエンジンを搭載する最後のモデルとなったのがR34GT-Rです。
先々代のBNR32型から採用された2.6リッターツインターボ「RB26DETT」型エンジンは熟成の域に達しました。最高出力は当時の国内自主規制上限の280psを軽々と発揮し、最大トルクは40kgf・mをマークしました。
大パワーを受け止める電子制御4WDシステム「アテーサE-TS」も継続採用。ベースである10代目スカイライン(R34型)の売りであった高剛性ボディもさらに強化され、運動性能をフルに引き出しました。
さらに、R34GT-Rは6速ミッションや18インチの大径ホイール、カーボンディフューザーや可変式2段リアウイングといった先進のエアロパーツも新たに採用。
エンジンが極端に突出した“頭でっかち”でもあった、従来型GT-Rの弱点克服にも積極的に取り組みました。
今回落札されたのは、R34GT-Rの中でも最も人気なモデルの1つである「VスペックIIニュル」。
「ニュル」は2002年に発売された、R34GT-Rの最終限定車です。通常バージョンをベースに、N1耐久レース仕様に準じたエンジンやタービンを搭載。300Km/hスケールのスピードメーターや、専用エンジンヘッドカバーなどの特別装備を採用していました。
出品車は、718台が生産されたVスペックIIニュルのうち13番目の個体とのこと。エクステリアは「NISMO」タイプのバンパーやスポイラーなどで、スタイリッシュかつさりげなくドレスアップされています。
2018年まで日本国内にてワンオーナーで維持されていましたが、オドメーターが指す走行距離は驚きの1743km。
純正のステアリングやシフトノブには使用感がほとんどなく、エンジンルームや下回りにもひどい腐食や汚れはありません。大切に扱われてきたことが一目でわかります。
車両には、日本での登録書類やメンテナンス記録も付属。また、給油口の蓋の裏に残る「無鉛プレミアム」の表示や、クオーターウインドウの日産純正セキュリティシステムのステッカーなども、新車当時を知るファンには懐かしいポイントでしょう。
もはや“新車同然”と言って差し支えないこの個体は、当日レートの日本円で約6024万円となる40万ドルで落札されました。
VスペックIIニュルの新車価格である610万円の10倍近くでの落札に、ネット上では「遂に6000万円かぁ~」「ここまで高くなるとは……」など、驚きの声が数多く寄せられました。
また、「普段はメンテ程度に近くを走る位だったのだろうか」など、車両コンディションの良さに対するコメントも。
さらに「アメリカに行ってしまうのは残念」「日産自体にも古いクルマをレストアして販売してほしい」など、ヘリテージカーの保存活動の在り方を考えさせられる意見も見られました。
1980年代から2000年代の中古車は、米国で登録が容易になる通称「25年ルール」を迎えたことで、非常に高騰しています。R34GT-Rをはじめ、海外でも人気が沸騰する国産スポーツの名車たちに、今後も要注目です。
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