斬新「“スケスケ仕様”のジムニー」がスゴイ! 「タイヤじゃない」ゴツイ足回り採用&公道走行可能! ジムニー数台分を費やした最強モデルのエヌズ・ステージ「リトルモンスター」とは?
くるまのニュース / 2025年1月8日 9時25分
スズキ「ジムニー」は、4輪駆動ならではの走破性能の高さが魅力ですが、東京オートサロン2024にはその魅力を最大限に高め、一風変わったタフな足回りを採用したモデルが披露されていました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■悪路どこでもヨユー! 特殊な足回りの「最強ジムニー」とは?
2025年1月10日から12日に、幕張メッセ(千葉市美浜区)にて日本最大級のチューニングカー・カスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」が開催されます。
昨年は、TOYOTA GAZOO Racingブースにて豊田章雄会長の愛車の「ジムニー」が展示されたことや、並行輸入販売店がジムニーの5ドア仕様を展示したりなど、ジムニーがますます盛り上がりをみせたのが特徴的でした。
なかには、フロントガラスやリアゲートがなく、さらにタイヤの代わりに一風変わったタフな足回りを採用したモデルも披露されていました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
ジムニーは、スズキが製造・販売しているコンパクトな本格4輪駆動車です。
初代モデルは1970年に登場し、3度のフルモデルチェンジを経て、現行モデルとなる4代目は2018年に発売されました。
日本でも誕生から50年以上続いているロングセラーモデルですが、海外では軽自動車という規格が存在しないことから、日本ではジムニーシエラと呼ばれるモデルがジムニーの車名で売られていたり、一部国では5ドア仕様も発売されていたりなど、世界的に支持を得ています。
最大の特徴は、軽自動車サイズのコンパクトなボディに、ラダーフレームや副変速機付きの本格的な4WDシステムを採用し、高い悪路走破性能を有しているところです。
そんなジムニーの魅力をジムニー専門のカスタムショップ「エヌズ・ステージ」はさらに高めたカスタムを施し、東京オートサロン2024に展示しました。
そのクルマとは「ジムニーシエラ “Little Monster”」です。
同車は、カスタムコンプリートカー「エヌズリミテッド」をベースに、さらなるカスタムを加え、不整地走行に特化した仕様となっています。
ボディに関して、サイドドアはフレームメインのものに取り替えられ、フロントガラスや車体後部を取り外すなど徹底した軽量化がなされているのも大きなポイント。
その結果、まるで競技用車両のような独特なエクステリアを実現しています。
さらに、ノースウェスト特殊車両製のクローラーを4輪に装着することで、雪道やぬかるみ、急勾配の山道など、過酷な地形でも安定した走行性能を発揮します。
このクローラーは、タイヤを取り外してハブ部分に直接取り付ける設計となっており、ベース車両のジムニーは夏季には大径タイヤに戻すことができます。
そのためリフトアップサスペンションが採用されていますが、ミッションや他のパワートレイン部分は基本的に純正のまま。
ただし、1.5リッターエンジンにはトラスト製のボルトオンターボキットが搭載されており、ターボキット専用ECUも合わせて、雪上走行に必要な十分なパワーとトルクを備えています。
これらのこだわりが詰まった無敵のジムニーとも言えるモデルは、元々エヌズ・ステージが運営する山岳地帯にあるキャンプ場への移動用モビリティとして開発されたといい、積雪地や荒れた地形でも問題なく移動できる車両を目指した結果、このクローラー装着ジムニーが誕生しましたとのこと。
ちなみに、この車両の製作費はかなり高額で、ジムニーシエラが数台購入できるほどのコストがかかっているそうです。
また、今回のクローラー装着ジムニーはフロントガラスやドアが取り外されているものの、構造変更を行うことで車検に対応しており、公道走行も可能だとか。
その一方で、運転席回りに防護がないため、雨や雪で濡れるリスクが伴いますが、究極の趣味車として楽しむには申し分のない仕様といえるでしょう。
※ ※ ※
次回、2025年1月開催の東京オートサロン2025にもエヌズ・ステージはブース出展予定です。
そこでは、ジムニーをベースとしたカスタムモデルを3台展示するとしています。
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