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当時「約140万円」! 三菱「超コンパクト”ミニバン”」がスゴかった! 全長3.6m級の狭小サイズに「3列」ギュッと詰め込んだ!? めちゃ楽しいワンボックス車「タウンボックスワイド」とは

くるまのニュース / 2025年1月21日 22時10分

コンパクトミニバンが人気の昨今ですが、かつてはさらに「超コンパクト」なミニバンが三菱などから発売されていました。どのようなクルマなのでしょう。

■一定の支持を集めていた「低価格&狭小ミニバン」とは

 トヨタ「シエンタ」や、2024年にフルモデルチェンジしたホンダ「フリード」など、全長4.3m級のコンパクトミニバンが人気です。
 
 しかし過去には、全長3.6m級の超コンパクトな3列シートミニバンが各社から発売されていました。

 今から25年ほど前、21世紀に移行しようとする2000年前後の頃は、さまざまなクルマの勢力図が大きく塗り替えられようとしていた時期でした。

 これまで一定の支持を集めていた2ドアクーペモデルが急速に姿を消すなか、新たな時代のファミリーカーとして、ミニバンのシェアが拡大しようとしていた頃です。

 そうした過渡期のなかでは、大小さまざまなミニバンが各社から誕生していました。

 中でもユニークな存在として、軽ワンボックスワゴンをベースとした3列シートミニバンが挙げられます。

 このクラスではそれまでも、スバルの軽ワゴン「サンバー」(サンバートライ/サンバーディアス)をベースにした3列シートミニバンの先駆けである「ドミンゴ」が1980年代から存在していましたが、1998年に生産を終了。

 代わって同時期、スズキ「エブリイ+(後にエブリイランディに改称)」、ダイハツ「アトレー7」とそのOEMであるトヨタ「スパーキー」、そして三菱「タウンボックスワイド」などが相次いで登場しています。

 それぞれ、スズキ「エブリイ」、ダイハツ「アトレー」、三菱「タウンボックス(ミニキャブ)」といった軽ワンボックスモデルをベースにした小型車ですが、なかでも特に異彩を放っていたのがタウンボックスワイドです。

 ボディサイズは、全長3605mm×全幅1535mm×全高1810mm。軽のベースモデルと比べ全長で210mm、全幅は60mm大きくなった程度のコンパクトさでした。

 基本的な車体をベース車から流用しつつも、ワイドフェンダーや大型バンパーで拡大したうえオリジナルのフロントマスクを与えるなど、個性的なルックスが目をひきます。

 室内は、前から2名/2名/2名の3列シート・6人乗りで、セカンドシートは左右が独立したキャプテンシートでした。

 3列目は荷室の広さを重視し、観光バスの補助席のような簡素な造りとなっていたことも特徴です。

 パワートレインは、当時ラインナップされていたコンパクトSUV「パジェロジュニア」と同じ1.1リッターの3気筒ガソリンエンジン(4A31型)を搭載。2WDと4WDが用意され、ともに4速ATのみが組み合わされます。

 1999年デビュー時の販売価格は、2WDが139.8万円、4WDが151.8万円と当時としても非常に廉価な設定でしたが、2001年には早々と販売を終了しています。

 およそ2年間の販売台数は3500台弱に留まるもので、残念ながら人気を集めるには至らなかったタウンボックスワイド。

 現在の三菱で人気の軽といえば、SUVテイストの軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」ですが、全長を伸ばし3列シートとしたコンパクトミニバンとして復活させたら、今度は支持されるかもしれません。

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