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2024年「イチバン売れたクルマ」はまさかの“軽”? ダントツの「20万台超え」記録 「スライドドア軽」「SUV」も人気 セダンやワゴンは不調… 年間販売台数ランキング発表

くるまのニュース / 2025年1月9日 18時30分

2025年1月9日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は2023年の年間車名別販売台数ランキングを発表しました。

■2024年、一番売れたクルマはどれ?

 2025年1月9日、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2024年の年間車名別販売台数ランキングを発表しました。
 
 2024年1月から12月までの1年間で、最も売れたクルマはどのモデルだったのでしょうか。

 自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。

 発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。

 軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。

●2024年暦年 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10

 ・1位:トヨタ「カローラ」(16万6956台)
 ・2位:トヨタ「ヤリス」(16万6162台)
 ・3位:トヨタ「シエンタ」(11万1090台)
 ・4位:日産「ノート」(10万1766台)
 ・5位:ホンダ「フリード」(8万5368台)
 ・6位:トヨタ「プリウス」(8万3485台)
 ・7位:日産「セレナ」(8万899台)
 ・8位:トヨタ「アルファード」(7万9374台)
 ・9位:ホンダ「ヴェゼル」(7万5424台)
 ・10位:トヨタ「ヴォクシー」(7万636台)

●2024年暦年 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(20万6272台)
 ・2位:スズキ「スペーシア」(16万5679台)
 ・3位:ダイハツ「タント」(9万3759台)
 ・4位:スズキ「ハスラー」(9万2818台)
 ・5位:スズキ「ワゴンR」(7万9718台)
 ・6位:日産「ルークス」(7万697台)
 ・7位:スズキ「アルト」(6万8139台)
 ・8位:三菱「デリカミニ/eK」(6万1台)
 ・9位:日産「デイズ」(5万432台)
 ・10位:ダイハツ「ミラ」(4万2758台)

 2024年の年間の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「カローラ」が首位を獲得。これまでは「ヤリス」が1位でしたが、4年ぶりにトップの座が変わりました。

 以降、2位がトヨタ「ヤリス」、3位がトヨタ「シエンタ」と続き、上位10位までのう6車種をトヨタが席巻するかたちとなりました。

 一方4位は日産「ノート」がランクイン。日産の主力コンパクトで現行は3代目。2023年12月にマイナーチェンジ後、好調に推移しています。上級モデル「ノートオーラ」も2024年6月にマイナーチェンジされ、人気です。

 6位のホンダ「フリード」は、2024年6月に現行型の3代目が発売。デザインを一新したほか、2モーターハイブリッド「e:HEV」の搭載や先進運転支援「ホンダセンシング」の機能向上などを図っています。

 発売わずか1ヶ月で累計3万8000台を受注し、良い滑り出しを記録。さらには「今年の1台」を選ぶ「2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー」のイヤーカーにも選ばれるなど、すでに高い評価を得ています。

 7位は日産「セレナ」が獲得。2022年11月の6代目現行型発売後、着実に販売台数を堅持。2023年11月には電動4WDの「e-4ORCE」モデル追加が実施され、フルラインナップとなりました。

 8位はトヨタの高級ミニバン「アルファード」です。現行型は4代目で2023年6月に発売。2025年1月にはプラグインハイブリッドモデルや8人乗り廉価グレード追加などの改良が実施され、今後の推移にも注目です。

 このほか、20位以内のランキングでは、7車種が両側スライドドアのミニバン、7車種がクロスオーバーSUVもしくはシリーズ中にSUVモデルを設定している車種で、こうしたモデルが根強い人気にある傾向は変化ありません。

 対してセダンやステーションワゴンは非常に不調で、ランキングにも明確に現れています。

 軽自動車の2024年販売台数ランキングは、ホンダ「N-BOX」が1位を獲得。圧倒的な20万台超えの記録を打ち立て、10年連続軽四輪車トップ・3年連続乗用車トップに輝きました。

 N-BOXは2023年10月に3代目が発売。キープコンセプトにしつつも、視界の広さや内外装デザインをリフレッシュ。2024年9月にはアウトドアテイストを高めた新タイプ「N-BOX JOY」を追加設定し、多数のバリエーションを誇ります。

 2025年も引き継き「日本一売れているクルマ」の称号を継続できるかが注目です。

 以降、2位がスズキ「スペーシア」、3位がダイハツ「タント」と、両側スライドドアを持つ「軽スーパーハイトワゴン」ジャンルが非常に強い人気を誇っています。

 2位のスズキ「スペーシア」はN-BOXの最大のライバル。現行N-BOX登場翌月に3代目が発売。デザイン一新のほか、先進安全機能や快適装備の大幅な拡充を実施。2024年9月には、こちらもN-BOX同様のクロスオーバー風「スペーシアギア」をモデルチェンジしています。

 3位のダイハツ「タント」はかねてより人気のモデルですが、2023年から2024年上半期にかけてはダイハツの認証不正により受注停止され、販売台数を落としていました。これが解除となり、再び上位にランクインしています。

※ ※ ※

 登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2024年の総合ランキングは以下の通りです。

●2024年暦年 新車販売速報 乗用車ベスト10

 ・1位:ホンダ「N-BOX」(20万6272台)
 ・2位:トヨタ「カローラ」(16万6956台)
 ・3位:トヨタ「ヤリス」(16万6162台)
 ・4位:スズキ「スペーシア」(16万5679台)
 ・5位:トヨタ「シエンタ」(11万1090台)
 ・6位:日産「ノート」(10万1766台)
 ・7位:ダイハツ「タント」(9万3759台)
 ・8位:スズキ「ハスラー」(9万2818台)
 ・9位:ホンダ「フリード」(8万5368台)
 ・10位:トヨタ「プリウス」(8万3485台)

 2024年の年間では、やはり背の高い軽スーパーハイトワゴンや手軽にアウトドア感を楽しめるクロスオーバーSUVが人気の傾向にあります。ミニバンも、小・中型モデルを中心に、引き続き高いシェアを獲得しています。

 なお昨年と比較すると、全体的に前年対比100%を超えるモデルが少なくなりました。

 これは、2020年から始まった半導体不足による長期の納車待ちが改善したことを示します。

 当初、受注・生産停止を余儀なくされていた状況から、2023年から2024年にはそれらの再開に伴って製造ラインがフル稼働。したがって新車の供給の集中・デリバリーの詰まりが発生し、突発的に登録台数が非常に多くなっていました。

 2024年ではこのような詰まりが解消され、いずれの車種でも普段通りの販売台数に戻りつつあり、ランキング順位への影響も少なくなりました。

 2025年も、引き続き受注停止中の車種があるほか、モデルチェンジ/ラインナップ追加なども予定されるなど、ランキングに大きな変動が生じる可能性があります。

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