450万円! ホンダ「“ミニ”NSX!?」初公開! “軽規格超え”の「S660」ってマジ!? パカッと開かない方式で「リトラ」も完全再現な「WONDER miNiSX660」登場
くるまのニュース / 2025年1月17日 6時40分
「東京オートサロン2025」にて、初代「NSX」をホンダ「S660」で再現していたモデル「miNiSX660」に多くの人だかりができていました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
■ミニNSXの正体は?
毎年1月に開催されているオートサロンですが、今年も2025年1月10日から12日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)において「東京オートサロン2025」が開催されました。
例年通り多くのメーカーや企業が出展をおこなうほか限定グッズの販売もあり、会場は多くの来場者で賑わっていました。
そのなかでも特に注目を集めていたのが、チューニングやカスタマイズをおこなっている「WONDER」が手がけた初公開のホンダ「S660」のカスタムカー「miNiSX660」です。どのようなモデルなのでしょうか。
miNiSX660では、軽自動車のS660のボディに、初代「NSX」のエクステリアを再現していました。
初代NSXといえば1990年に誕生したピュアスポーツカーで、F1の技術をフィードバックしながらもセダンのような普段使いができるというコンセプトで開発されました。
プラットフォームは市販車初のオールアルミモノコックボディ。3リッターV型6気筒エンジン(デビュー時)をミッドシップに搭載します。
エンジンもホンダのお得意のVTECを搭載することで、自然吸気ながら当時の国内自主規制値である最高出力280psを達成しました。
エクステリアも話題を呼び、低くスラントしたノーズやサイドのエアインテークはひとめでミッドシップスーパースポーツカーとわかるもので、ホンダファンからの憧れの的となりました。
対してベース車両のS660は、初代NSXと同時期に誕生した同社の軽ミッドシップオープン「ビート」の系譜を引き継ぐモデルとして2015年に誕生。
S660は、ビートのフルオープンとは異なりタルガトップを採用、パワートレインはビートの自然吸気とは異なりターボ化され、さらに走りの刺激は増加しました。
最高出力の数値自体はビートと同じ64psですが、最大トルクはビートの61Nmから104Nmと大幅に向上しています。
もちろんミッドシップレイアウトは継承し、前15インチ、後16インチの前後異形タイヤを組み合わせることで、旋回能力とグリップの向上につながっています。
このように多くのDNAを受け継ぐS660ですが、今回の東京オートサロン2025でWONDERが展示していたmiNiSX660では、S660で初代「NSX」を完全再現しています。
パーツの構成は、フロント・リアバンパースポイラー、サイドスカート、リアウイング、フロント・リアフェンダー、エアロエンジンフード、リトラクタブル風ヘッドライトとなっています。
なお、ヘッドライトは保安基準のため固定式で、エアロエンジンフードはサーキット走行を視野にダクトを設ける予定だといいます。
また、ボディサイズは初代NSXのディテールを忠実に再現するためにサイズが変わり“普通車仕様”となりました。
ほかにもテールランプはNSX純正を流用し、給油口も純正っぽい形に残したということでした。
ほぼミラーとルーフしか原型のないS660のブースは人だかりができており、来訪者のなかには市販化を熱望する声が多数あったようです。
※ ※ ※
今回の初代NSXレプリカキットは「miNiSX660」とネーミングされ、春ごろにキットが発売されるとのことです。
なお、出展車両は中古車情報サイトに掲載されており、年式は2017年、走行距離1万5000kmの個体で、総額450万円(税込み)となっています。
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