桁が違う… 5000馬力・12000ccの「16気筒エンジン」搭載! クアッドターボの「超ド級スーパーカー」デヴェル・シックスティーンが凄かった! 日本でも展示した「超高性能ドバイ車」の正体とは!
くるまのニュース / 2025年1月25日 15時10分
アラブ首長国連邦ドバイ首長国の「デヴェル・モータース」が開発中のハイパーカー「デヴェル・シックスティーン」。これは一体どのようなクルマなのでしょうか。
■「16気筒エンジン」搭載のハイパーカー!
アラブ首長国連邦ドバイ首長国を拠点とする自動車メーカー「デヴェル・モータース」は2022年、、同社とパートナーシップを結ぶ日本企業「芝浦グループホールディングス」の社屋にて
、パワフルな16気筒エンジンを搭載するハイパーカーを公開しました。
「デヴェル・シックスティーン」と名付けられ、現在も開発中というこのクルマは、一体どのようなモデルなのでしょうか。
デヴェル・シックスティーンの開発計画は2006年にスタート。
2013年に開催された「ドバイ国際モーターショー」で初の展示が行われ、2017年には量産仕様モデルとしてプロトタイプが実車公開されたモデルです。
超高性能なハイパーカーを目指すため、「最高出力5000馬力を超えて最大速度は500km/hを上回る」という宣伝文句のもとに開発を続けており、「実現は難しいのではないか…」という意見も聞かれました。
しかし2017年には、エンジン開発元である「スティーブ・モリス・エンジンス」がエンジンパワーテストを行い、最高出力5076馬力・最大トルク5093Nmというとてつもない値を記録。
この様子は動画で公開されたほか、先述のように2022年にはプロトタイプが日本にも初上陸し、実車展示されました。
もちろんこの時に公開されたのはあくまでプロトタイプのため、市販される際には日本の法規に合わせた姿へと変化すると言います。
そんなデヴェル・シックスティーンのボディサイズは、全長5298mm×全幅2315mm×全高1197mmと、長く幅広かつ極めて低い車体が個性的。
過去のコンセプトカーでは全長5304mm×全幅2410mm×全高1272mmだったので、市販化に向けて少し小型化されてはいますが、それでも一般的なクルマでは見られない巨大さです。
エクステリアは、左右のドアが上方に開くバタフライドアが特徴的で、フロントフェンダー付近には気筒数にちなんだ「16」の文字があしらわれています。
リア部分には、ジェットエンジンをイメージしたという大径デュアルエキゾーストマフラーが埋め込まれており、やはりこちらも通常のクルマでは考えられないスケール感に圧倒されます。
インテリアも、ドアパネルやアクセルペダルに16の文字がデザインされ、ブルーを基調とした鮮やかな運転席まわりが、スポーティでありながら爽やかな印象。
ハンドルにはデヴェル・シックスティーンのロゴマークが金色で入り、ナビゲーションシステムやメーターパネルが運転席を囲うラウンド形状で配置されています。
パワーユニットは3タイプ用意され、ハイエンドモデルには、サーキット走行を念頭に開発した12.3リッターV型16気筒クワッドターボエンジンを搭載。
こちらは先ほど述べたように、最高出力5076馬力・最大トルクは5093Nmを発揮し、最大速度は500km/h以上、0-100km/h加速は1.6秒と発表されています。
第2のタイプは公道走行用のモデルで、同じエンジンを搭載しつつも最高出力を3048馬力に抑えたモデルです。
そして第3のタイプがエントリーモデルにあたり、V8エンジンを採用。
こちらは最高出力を1500馬力から2000馬力程度に抑えて発売される予定です。
車両価格は、当初はエントリーモデルが約1億8000万円、サーキット走行用のハイエンドモデルが2億2000万円になると噂されていました。
しかし2022年に日本に初上陸した際の情報では、日本向けの車両が完成した場合、消費税込で10億円程度に上るとも言われており、開発中モデルのため正確な金額はまだ確定していない状況です。
ただし、限定生産にはならないことは発表されているため、余裕のある人であれば、希望すれば購入が可能なクルマに仕上がるようです。
※ ※ ※
5000馬力を発揮する16気筒エンジンなど、前代未聞のスペックを誇る、新型デヴェル・シックスティーン。
日本の公道を走るにはあまりにもオーバースペックな感覚もありますが、このようなクルマが技術的に実現可能だと証明されれば、それはそれで夢がある話です。
500km/hでの運転感覚とは一体どのような世界なのか、それを体験できる新型デヴェル・シックスティーンは、ごくわずかな限られたユーザーとっての特別な1台となるでしょう。
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