いまだ現役! 50年前のトヨタ「クラウン“パトカー”」登場! 千葉県警の「“クジラ”オープン」年頭視閲で今年もお披露目
くるまのニュース / 2025年1月18日 6時10分
2025年1月15日、千葉県警察恒例の式典である「年頭視閲」が幕張メッセで開催されました。千葉県警のさまざまな警察車両が集結しましたが、なかでも50年以上前の「古いパトカーの隊列」は最大のみどころとなっています。
■圧巻! 千葉県警のさまざまな警察車両が一堂に会した!
2025年1月15日、千葉県警察の「年頭視閲(ねんとうしえつ)」が幕張メッセ イベントホール(千葉市美浜区)で開催されました。
年頭視閲は、警察部隊の整列や行進などを千葉県警察本部長が視閲するという年始恒例の式典ですが、警察官のみならず、さまざまな警察車両が一堂に会する隊列も見もののひとつです。
千葉県警の年頭視閲では、各部隊が行進し揃ったあと、県警トップや公安委員長、知事や県議議会議長が各部隊を見回る巡閲が行われます。
その時登場するのが、千葉県警の誇る「レアパトカー」たちです。
昨年2024年に「県警150年」という節目を迎えた千葉県警。今年は151年ということで大々的な催しは無く、音楽隊よる演奏とカラーガード隊「アクア・ウインズ」による演舞に始まり、剣道部の太刀と小太刀を使った剣道の演舞などのオープニングから始まりました。
その後部隊入場では各部隊の一糸乱れずの行進が行われ、会場に部隊が整列していきます。警察犬部隊も一生懸命行進していたのはなかなか微笑ましい雰囲気でした。
歩行行進にて入る部隊が揃うと、今度は車両部隊です。
会場の一端から入り場内を3/4周して場内に残る車両と、会場をあとにする車両と別れていきます。
登場した車両は指揮官車、ゲリラ対策車、小型警備車、小型投光車、特型警備車、小型遊撃車、NBCテロ対策車、遊撃放水車、災害活動用高床バン型車、特型遊撃車、レスキュー車、高性能救助車、衛星通信車などの特殊車両のほか、街で見かけるお馴染みのパトカーもお目見えします。
白黒に塗られたパトロールカー(警ら用と交通機動隊用で微妙に異なる形態でした)に加え、覆面捜査車両、交通隊の覆面車両や白バイ、サインカー、さらに地域に安全を見守る「青パト」も登場しました。
これで全部隊が会場に登場すると、県警トップの宮沢忠孝本部長の訓示、千葉県公安員会トップの飯田浩子委員長、千葉県の熊谷俊人知事、県議会の瀧田敏幸議長の挨拶が続きます。その後実際の部隊を巡閲するため、会場に降りてきました。
そこで登場し巡閲のために活躍するのが、千葉県警が誇るレアなクラシックパトカー群です。
■もはや「骨董品」級! 大事に手入れされたクラシックパトが隊列に登場
クラシックパトカー群は儀仗(ぎじょう:儀式用)車両になるので、パトカーという呼び名は違うのかもしれませんが、赤色灯を灯している以上はパトカーの分類かもしれません。
千葉県警察の「年頭視閲(ねんとうしえつ)」で巡閲する儀仗(ぎじょう)用の希少なオープンカー群
先頭を走るのは儀仗用の白バイならぬ「黒バイ」。
ホンダの大型バイク「ゴールドウイング」にサイドカーを付けたものです。マシンにより左右にサイドカーが配置されていますので、並んで走る時は壮観な姿を見せてくれるかもしれません。
残念ながら幕張メッセの会場では1列での行進だったので、左右並ぶことはありませんでした。
ちなみに、サイドカー部分は立って乗車するために支えとなるバーが用意されています。
旗を持つ隊員は支えなしで乗らなくてはならないので、体幹を鍛えていないと大変そうだなと感じました。
その後ろに続くのはシボレー「カプリス」、クライスラー「ルバロン」、そしてトヨタ「クラウン」です。
カプリスは初代が1965年にデビューし、2017年に6代目で生産終了したモデルです。
少し古いアメリカ映画の中では、フルサイズ4ドアセダンとしてよく活躍していたような気がしますね。千葉県警が所有するカプリスは2ドアコンバーチブルモデルのようです。
座席部分は立って巡閲を行う時の支えとなるバーが用意されています。
その後ろに続くクライスラーのルバロンは、初代が1977年に登場し、1995年の3代目で生産が終了しています。
ボディ形状から3代目前期型の1987年から1992年型のコンバーチブルがベースなのではと推察できます。
さて、トリを努めるのがクラウン。1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)まで販売されていた4代目モデルです。
その特徴的なデザインから「クジラ」と呼ばれていたモデルです。
2ドアハードトップをコンバーチブル化した特装車だといわれています。
ちなみにルバロンとクラウンは着席の乗車となっており、立った際の補助になるようなバーはありません。
巡閲では場内をゆっくり2周して終了しましたが、異音などももちろん無く快適に走行を行っていました。
視閲式は一般の入場もできるイベントで、終了後に幕張メッセの屋外スペースでは「ふれあい広場」として、こうした特別な車両の展示のほか、乗車体験なども行われていました。
儀仗用で年間でも数回しか出番は無いというカプリスとクラウンも展示され、来場者からの注目を浴びていました。
どちらの車両もピカピカに手入れされており、大事にされているのが分かります。
もちろん車検もしっかり通過しているようで、運転席上側に車検シールが貼られているのが確認できます。
どちらも製造から50年以上経つ車両ということと、国内でしっかりメンテナンスされ動態保存されている車両は多く無いでしょう。これからも活躍してくれることを願わずにはいられません。
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