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ゲレンデをクルマが走り回るってどういうこと? 「ゲレンデタクシー」でスバルのAWDが雪の急坂に挑む!

くるまのニュース / 2025年1月21日 19時30分

大人気だったイベントが5年ぶりに帰ってきました。その名も「SUBARU ゲレンデタクシー2025」。このイベントは一体どういうものなのでしょうか?1月18日と19日に取材した様子をお伝えします。

■ゲレンデタクシーってそもそもどんなイベント?

「SUBARU ゲレンデタクシー2025」というイベントが2025年1月18日、新潟県湯沢町にある苗場スキー場で始まりました。どういうイベントなのでしょうか。

 ゲレンデタクシーとは、スキー場にあるリフトの代わりに、クルマでスキーヤーやスノーボーダーをリフトの頂上までお届けするというイベント。リフト代わりにクルマでスキー場利用客を運ぶために、ゲレンデをクルマが走り回る催しです。

 ゲレンデタクシーは2014年から始まり、一時は全国4~5カ所のスキー場を“転戦”するほどの人気がありました。

 というのも、リフト代わりに頂上部へ利用客を届けるだけでなく、そのままコースを勢いよく下るジェットコースターのような走りが見られるため、爆発的に人気を集めるようになったからです。

 しかし、ゲレンデタクシーは乗車するために多くの人が集まる、乗車した車内は密になる、というイベントのため、コロナ禍で2020年を最後に中止となってしまいました。

■復活のゲレンデタクシーにはSUPER GTレーサーも!

 そんなゲレンデタクシーですが、中止から時を経て、今回5年ぶりに復活しました。

 場所も、以前ゲレンデタクシーが開催されていた新潟県湯沢町の苗場スキー場のゲレンデです。

 ドライバーは、ラリー界を代表する新井敏弘選手と鎌田卓麻選手というゲレンデタクシー常連ドライバーに加え、2025年もSUPER GTにスバルチームから出場する井口卓人選手と山内英輝選手が18日に登場するという豪華な顔触れとなりました。

安定した走りを見せるスバル車で、ドライバーたちも思い思いの走りを見せる安定した走りを見せるスバル車で、ドライバーたちも思い思いの走りを見せる

 また、ラリーやレースなどで活躍する現役ドライバー陣がバックアップを務めました。

 リフト代わりになるのは「クロストレック S:HEV」「フォレスター」「アウトバック」という悪路に強い車両です。

 全ての車両が最低地上高200mm以上を確保しているということで、多少雪が深くなってもなんでもない!という感じでスイスイとゲレンデを走り回りました。

■全日本スキー連盟との強い協力関係がそこにはあった!

 今回のゲレンデタクシーは久しぶりの開催ということもあり、オープニングイベントも開かれました。

 そこに登場したのは真っ赤な2代目「レオーネバン」です。その後方には歴代の「レガシィツーリングワゴン」が続きます。どの車両もSAJ(公益財団法人全日本スキー連盟)仕様になっています。

全日本スキー連盟会長の原田雅彦さん(左)とプロラリードライバーの新井敏弘選手(右)全日本スキー連盟会長の原田雅彦さん(左)とプロラリードライバーの新井敏弘選手(右)

 スバルはSAJの活動に賛同し、1976年から車両のサポートを行ってきました。来年でサポート開始から50周年を迎えるということと、SAJが2025年で100周年という節目を迎えることからのサプライズでした。

 SAJ会長の原田雅彦さんがゲレンデタクシーのオフィシャルアンバサダーを務め、オープニングイベントにはそのレオーネに乗って登場しました。

 原田雅彦さんといえば、長野五輪の時に日の丸飛行隊として活躍したあの原田さんです。

 原田さんは「長年スバルさんには車両提供をいただき感謝しています。自分もこのレオーネで会場に向かっていた時もありました。そんなことを思い出させてくれた懐かしい車両です」

 さらに「2025年でSAJが100周年となります。来年2026年はミラノなどで冬の五輪が開催されます。そこに向かって各競技のメンバーが今も活躍し練習をしていますので、ぜひとも応援をお願いいたします」とアピールしたあと、「ゲレンデタクシー運行開始です!」と力強く運行開始を宣言しました。

■クルマはノーマル状態で雪山をグイグイ登る!

 力強くゲレンデを駆け巡るクロストレックS:HEV、フォレスター、アウトバックは、エクステリアこそアメリカのイエローキャブをイメージしたラッピングとTAXIのあんどんを装備していますが、車両としては全くのノーマル状態で、ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「VRX3」と、スーリーのスキーキャリアを装着しているだけです。

 今回初めてゲレンデタクシーに投入されたクロストレックS:HEVについて、長年ゲレンデタクシーのドライバーを務める新井選手と鎌田選手は「以前使っていたフォレスターのXTグレードのターボ車よりも力強いし速い! 低速部分をEVのモーターでアシストしてくれるので走りやすい。さらにX-MODEと言われる悪路や雪道を走るモードも使いやすく、ヒルディセントモードで急な下り坂も安定して下れる」と絶賛していました。

レースドライバーの井口卓人選手(左)と山内英輝選手(右)もゲレンデタクシーを走らせたレースドライバーの井口卓人選手(左)と山内英輝選手(右)もゲレンデタクシーを走らせた

 初参加の井口選手と山内選手は少しずつ慣らすように走行していましたが、コースやクルマに慣れてくるとコース幅いっぱいにクルマを走らせながら、クロストレックS:HEVの性能の良さや、スバルのAWDの良さを乗客にアピールしていました。

 井口・山内両ドライバーは「運転がとにかく楽しかった。できれば来年も来たいくらいだし、ラリードライバーの走りがとてもすごかった! そしてお客さんも、非日常で異次元のゲレンデタクシーの走りを楽しんでくれたのが非常にうれしかったです」と初参加の感想を述べていました。

 会場では車両展示が行われたり、協賛した多くのメーカーからドリンクやおやつ、日焼け止めなどが配られたりして、お客さんも満足した様子でした。

 土曜日の夜には苗場プリンスホテルのゲレンデを封鎖してナイトデモンストレーションも開かれました。

 実際にラリーで使われている車両を使って縦横無尽に走り回る姿はまさに異次元。ゲレンデタクシーに乗ったお客さんだけでなく、苗場プリンスホテルに泊まっている国内外のお客さんに対しても大きなアピールを行って、初日のゲレンデタクシーは終了しました。

■まだまだやります! ゲレンデタクシーを体験してみる?

 19日の日曜も終日良い天気の中ゲレンデタクシーが開催され、SUPER GTの「SUBARU BRZ GT300」のレースアンバサダーを務める、SUBARU BRZ GT GALS BREEZEのメンバーである青山水咲さんが会場に登場しました。

 青山さんは普段からスノーボードを楽しんでいるそうで、ゲレンデタクシーは今回初乗車でしたが、その迫力の走りを笑顔で楽しんでいました。

 5年ぶりとなったゲレンデタクシーは1月18日〜19日の2日間で1507人の乗車があり、苗場スキー場に来場したスキーヤー、スノーボーダー、海外の利用客の注目を浴びていました。

 ゲレンデタクシーは1月25日〜26日も苗場プリンスホテルで開催されます。(ナイトデモランは25日のみ)

 詳しくはゲレタクのHPや公式Xをチェックしてみてください。

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