トヨタ「背高“9人乗り”ミニバン」がすごい! めちゃ便利な「カクカク」広々ボディ×スライドドア採用! 純正「車中泊」仕様もある「“欧州版”ハイエース」こと「プロエース」どんなクルマ?
くるまのニュース / 2025年1月22日 6時10分
トヨタの商用バン&ワゴンといえば、ワンボックスタイプの「ハイエース」が知られていますが、欧州では「プロエース」が同様の役目を担っています。さまざまなボディタイプを持つ日本未発売の“欧州版”ハイエースについて紹介します。
■「“欧州版”ハイエース!?」 日本にはない「プロエース」どんなクルマ?
トヨタの商用バン&ワゴンといえば、ワンボックスタイプの「ハイエース」が知られていますが、欧州では同様の役目を「プロエース」が担っています。
2023年11月にマイナーチェンジを実施し、内外装デザインや性能なども刷新されましたが、どのように進化したのでしょうか。
プロエースシリーズは、欧州地域のトヨタで販売されるミドルクラスの商用バンおよび3列シートミニバンです。
欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるモデルで、日本未販売のプジョー「エキスパート」/シトロエン「ジャンピー」などと兄弟車にあたります。
ワンボックス(箱型)スタイルのハイエースとは異なり、プロエースはフロントにエンジンを横置きにしたFFレイアウトが特徴となっています。
2013年より販売を開始し、現行モデルは2016年登場の2代目です。
ボディサイズは、全長約4700mmから5300mm、全幅1920mm、全高1899mmと立派な大きさで、ロング版はハイエース スーパーロング(全長5380mm)やラージミニバン「グランエース」(全長5300mm)並みのサイズ感を持っています。
商用仕様は前席3人掛けシートを標準装備し、最大6.6立方メートル、1400kgのクラス最大積載量を有します。
一方3列シートのワゴンモデルは「プロエース ヴァーソ」の車名が与えられ、最大で3列・9人乗り仕様を用意しています。
パワートレインにはガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどが用意されていますが、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエース Electric(エレクトリック)」も追加されました。
商用の貨物輸送から多人数乗車の用途まで満たしたうえ、さまざまなパワートレインを用意するプロエースシリーズは、欧州ユーザーの幅広い需要に応えるラインナップを揃えたモデルとなっています。
2023年11月には、「トヨタプロフェッショナルシリーズ」と呼ばれる商用車3シリーズにそれぞれフル電動化ラインナップを設定するとともに、各モデルのリニューアルを実施しました。
なかでもマイナーチェンジを実施した最新世代のプロエース Electricは、バッテリー技術の向上により最大航続距離約350kmをマークし、これまでのモデルよりも20km増加しているといいます。
充電速度も、45分間の急速充電で0%から80%までの充電が可能となっています。
またマイナーチェンジでは、トヨタプロフェッショナルシリーズ共通のイメージでエクステリアデザインを刷新しました。
すっきりしたフロントマスクに生まれ変わったほか、グレードによりフルLEDヘッドライト、アルミホイールなども設定します。
室内もステアリングホイールデザインを一新したほか、フルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステム、ワイヤレスによるApple CarPlay/Android Auto接続など、最新の車載機能が搭載され、コネクティッド機能も全車種に搭載可能としています。
※ ※ ※
プロエース ヴァーソには、欧州で一定の需要を集めるキャンピングカー仕様が設定されているのも大きな特徴です。
1列目と2列目が対面で過ごせる運転席・助手席の回転シートをはじめ、取り外し可能なテーブル、インテリアベッド、冷蔵庫、シャワーなどを装備し、移動先で気ままな車中泊が可能となっています。
さらに、最上級の「ノマドプラスホーム」を選ぶとポップアップルーフ(ルーフテント)が備わり、最大4人が宿泊できる空間を確保することができます。
日本国内では、キャンピングカービルダーの定番ベース車として、ハイエースが根強い支持を集めています。
しかしミニバンタイプのプロエース キャンピングカーなら、商用ワンボックスバンより乗用車的に運転することができ、より多くのユーザーから支持を集めることもできそうです。
欧州向けのプロエースをそのまま商用バンとして国内導入するのは無理がありそうですが、こうしたキャンピングカーとして限定的に販売するのはありかもしれません。
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