AT車のシフトレバー「2」「S」「L」「B」ってどんな意味? 実は…めちゃ「便利な機能」も存在! 使うべきタイミングとは?
くるまのニュース / 2025年1月25日 6時40分
AT車のシフトには「P(パーキング)」「D(ドライブ)」「N(ニュートラル)」のほか、「2」「S」「L」「B」といったモードがあります。一体これらはいつ使用するものなのでしょうか。
■「2」「S」「L」「B」の意味と使うタイミングとは?
クルマのシフトレバー(セレクトレバー)には、「D(ドライブ)」や「R(リバース)」、「N(ニュートラル)」に「P(パーキング)」といった記号が並んでいます。
これらは日常的に運転で使用するため、ほとんどのドライバーにとって馴染み深いものになっていることでしょう。
しかし、一方で「2」「S」「L」「B」などの記号に対しては、その意味や使い方が分からず困惑することも少なくありません。
今回この記事では、これらのシフトポジションの役割や使いどころを解説します。
まず、AT車で日常的に使うシフトポジションですが、通常走行時に「D」で前進、後退時には「R」、駐車時には「P」を選びます。
また、「N」はエンジンの動力をタイヤに伝えない状態を指し、短時間の使用を前提としています。
これらは基本的なシフトポジションで、多くのドライバーが問題なく使いこなしていることでしょう。
さて、シフトレバーにはこれらに加え、特定の状況で活用できるポジションが備わっています。
これらを適切に使うことで、クルマの性能を引き出し、より安全で快適な運転が可能となるのです。
■普段は馴染み薄い?「レアなシフトポジション」の使い道とは
まず「2」もしくは「S」についてです。メーカーによって表記が異なる場合がありますが、基本的な機能は同じです。
これらはどちらも車のギアを「2速」に固定する役割を果たします。Sは「セカンド」を示しています。
このポジションは、例えば長い坂道を登る際にエンジンの回転数を一定に保ち、安定した走行を実現します。
次に「L」は「ローギア」を意味し、1速に固定します。
急勾配の登坂や強力なエンジンブレーキが必要なシーン、または急な加速が求められる場面で活躍します。
「B」は「ブレーキ」の略称で、エンジンブレーキを強化するためのポジションです。
特に長い下り坂ではフットブレーキだけに頼ると過熱による「フェード現象」や「ベーパーロック現象」が発生し、ブレーキが効かなくなる危険があります。
その際に「B」を使用することでエンジンブレーキを活用し、これらのリスクを軽減することが可能です。
これらのポジションを状況に応じて使い分けることで、運転の安全性と快適性が大幅に向上します。
たとえば、長い下り坂では「B」を選ぶことで車速をコントロールしつつ、フットブレーキの負担を軽減できます。
同様に、急な登り坂では「2」「S」や「L」を使用してギアを低く固定することで、安定した加速を維持できます。
また、これらのポジションは減速時だけでなく、加速が必要な場面でも役立ちます。
登坂でギアが自動的に上がり、エンジンの力が不足してしまう場合でも、低速ギアを選択することで十分なトルクを得られるのです。
シフトレバー以外にもスイッチ式やダイヤル式など、様々なシフトセレクターが登場している(写真はトヨタ「bZ4X」)
さらに、近年のクルマでは、シフトポジションを決定する操作方式も進化しています。
従来は「P」「D」「R」「N」「2」「L」などが一列に並んでいましたが、最近では「P」や「N」をボタンで操作するタイプや、コンパクトで省スペース設計のレバーが増えています。
また、一部の車種ではシフトレバーがナビゲーション画面に統合されるなど、デザイン性と利便性を追求したモデルも登場しています。
クルマの技術が進化すれば、「D」と「R」のみで完結するシンプルなシフト構成が主流になる可能性もあるでしょう。
自動運転技術が進化し、ドライバーがシフト操作を意識しない未来も現実味を帯びてきています。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「エンジンブレーキは迷惑行為!」で物議を呼んだ「エンブレ問題」って何!? そもそもなぜ「エンジンブレーキ」は存在し、どう使うべきなのか?
くるまのニュース / 2025年1月22日 16時40分
-
バイクからトラックまで乗り物見聞録的2024総括 ロールス・ロイスからコンセプトカーまで試乗
東洋経済オンライン / 2025年1月12日 14時0分
-
レプリカ世代なら自動変速よりこっちかも!? ホンダ「CBR650R」の“Eクラッチ”がスゴい
&GP / 2025年1月12日 7時0分
-
ホンダ新型「フリード」なぜ“普通のシフトレバー”採用された? ハイブリッド車に備わる最新「ボタン式シフト」非搭載となった理由とは?
くるまのニュース / 2025年1月7日 15時10分
-
えっ!? 運転中に「謎のビックリマーク」が出現…何か悪いことした!? 対処しないと「制御不能」の可能性も!? 実はあまり知られていない「重要な意味」とは
くるまのニュース / 2025年1月2日 14時10分
ランキング
-
1「ガソリン安くなる」? 「暫定税率」正式廃止へ 今のガソリン“暴騰”に「明るい未来」見えた? “50年”継続「理由なき徴収」ようやく撤廃予定も「まだ素直に喜べない」状態か
くるまのニュース / 2025年1月26日 9時10分
-
2だから90歳で糖尿病でも酒や食事を楽しめる…元東大教授が「75歳以上は好きに食べていい」という医学的根拠
プレジデントオンライン / 2025年1月26日 9時15分
-
3「鼻が反り返った小さなヘビ」が急死した本当の訳 誤った飼い方で死んでしまうケースはよくある
東洋経済オンライン / 2025年1月26日 9時0分
-
4クルマの「ガラス凍結」でも“お湯をかける”は絶対ダメ!! なんと最速「1分」で溶かす“スゴ技”が存在!? ガラスの霜を取る「超カンタンな方法」とは!
くるまのニュース / 2025年1月26日 12時10分
-
5年間50万ポイント貯める節約芸人が実践している「お得情報を効率よく見つけるテクニック」
女子SPA! / 2025年1月25日 15時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください