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たまに見かける「雪を乗せたままのクルマ」なぜNGなのか? 「面倒だから…」雪下ろししないで走り出す行為が“リスクしかない”理由とは

くるまのニュース / 2025年1月26日 6時40分

クルマの屋根に雪を乗せたまま走行するのは、非常に危険な行為だといいます。雪下ろししないで走り出すと、どのようなリスクがあるのでしょうか。

■「雪を乗せたまま走行」なんでダメ?

 雪が降った地域では、屋根に雪を乗せて走っているクルマを見かけることがあります。
 
 しかし、この雪を屋根に乗せたまま走る行為は非常に危険です。どういうことなのでしょうか。

 雪を下すのが面倒だからと、フロントガラスに雪の塊があるまま走らせるのは非常に危険で、ブレーキを踏んだときや急カーブなどで車体が大きく動く瞬間に、屋根の雪が勢いあまってフロントガラスに一気に落ちてきてくることがあります。

 また、急ブレーキをかけなくても、カーエアコンで温まった車内の熱が屋根に伝わり、乗せた雪が溶けて緩んだ状態になってフロントガラスに落ちてくることもあるでしょう。

 そうなると視界が悪くなったり、死角に物や人がいても気づけないという状態に陥るのです。

 もしも屋根の雪がフロントガラスに落ちてきたら、安全な場所に停車し、周りの安全状況を十分に確認した上で屋根の雪やフロントガラスの雪を落としましょう。

 また、クルマの屋根に乗っている雪は、自車だけではなく周りのクルマにも迷惑をかけ、事故の原因となることがあります。

 屋根の雪がクルマ後方に雪が落ちると、後続車のクルマのフロントガラスやボディに雪が当たったり、道路に落ちた雪に後続車が乗り上げたり、他車へ被害が及ぶことも否定できません。

 クルマの屋根に雪をのせたままにしていると、自分だけではなく周りのクルマに迷惑をかける可能性があることを覚えておくほか、そういったクルマを見かけたときは車間距離を長く取るなど、巻き込まれないように注意しましょう。

 急いで出発しないといけないなど、どうしてもルーフ上の雪をはらえなという場合は、せめて屋根の前方の方だけでも雪下ろしをするべきです。

 もちろん屋根全体の雪を下すのがベストですが、前方だけでもしっかりはらっておくとフロントガラスに雪が落ちてくるリスクを減らせます。

 また、すべての雪を下せないなら、運転の仕方にも注意しなくてはなりません。

 前のクルマとの車間距離を広めに保ち、発進時はゆっくりとアクセルを踏み、停止する際は早めにブレーキを徐々に踏みます。

 急アクセルや急ブレーキ、急な車線変更などをおこなうと、勢いあまって屋根の雪がフロントガラスに落ちやすくなるので、慎重に運転することが求められます。

 積雪時は、雪に対処するためにも、時間に余裕をもって出かける準備をしたり、落ち着いた行動を心がけましょう。

※ ※ ※

 冬が降る時期は、雪によるクルマのトラブルや事故がどうしても増えますが、雪が少々溶けるほど暖かい日も油断はできません。

 一見地面に雪がなく、アスファルトの黒い部分が見えてきたので安心してしまうかもしれませんが、実はひどく滑りやすい「ブラックアイスバーン」の状態になっていることがあります。

 ブラックアイスバーンとは、溶けた雪や雨がアスファルトの上で凍りつき、ツルツルになっている状態で、温度が下がりやすいトンネル出入り口や、風通りがよい陸橋や橋の上は特に注意すべき場所だといえ、いつも以上に注意して運転する必要があるのです。

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