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570馬力超え! 日産の「高級“4人乗り”スポーツカー」がスゴイ! スカイラインクーペな「Q60」に超画期的「パワートレイン」搭載の爆速モデル! 米国の「インフィニティ プロジェクトブラックS」とは

くるまのニュース / 2025年1月30日 10時10分

インフィニティが2018年に初公開したコンセプトモデル「プロジェクトブラックS」とは、どのようなクルマだったのでしょうか。

■0-100km/h加速4秒を切ったモンスター

 自動車メーカーは時折、近い未来にデビューを検討している新しいクルマの技術や、デザインを示すためにプロトタイプを製作し、お披露目しています。

 プロトタイプはスポーツカーに多く、印象に残る先進的な技術を採用したものも少なくありません。

 日産が、2018年10月に公開したプロトタイプ「INFINITY Project Black S(以下、プロジェクトブラックS)」もそんなクルマの1つです。

 INFINITY(インフィニティ)は、日産が北米市場を中心に高級車市場における競争力、プレゼンスを高めるために1989年にアメリカで設立した高級車ブランドです。

 プロジェクトブラックSは、インフィニティの市販モデル2代目「Q60」をベースに、F1で培った技術を注ぎ込んだ世界初のデュアルハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプでした。

 2代目Q60は、2016〜20年に販売された4人乗りの2ドアクーペで、ボディサイズは、全長4685〜4690mm×全幅1850mm×全高1385〜1395mm、パワートレインは直列4気筒2.4リッターターボとV型6気筒3.0リッターツインターボが設定されていました。

 プロジェクトブラックSは、インフィニティとルノー・スポールF1チームとコラボレーションで開発され、モータースポーツ用の電動パワートレインの技術を量産モデルに落としこむために試作されました。

 そのパワートレインは、最高出力400馬力を発生するV型6気筒3.0リッター直噴ツインターボ「VR30型」エンジンをベースに、加速時に発電する2つの熱エネルギー回収システムと、ブレーキ時の回生エネルギーを組み合わせ電動パワーユニット、3つの発電用モーターユニット(MGU)を搭載していました。

 そのMGUの1つは、ブレーキ時の運動エネルギーを回収し、2つのターボチャージャーにMGUを各1つ装備し、排気ガスから熱エネルギーを回収、生成された電力は車体後部の容量4.4kWhリチウムイオンバッテリーに蓄えられるというシステム構成で、加速時と減速時の両方で発電を可能としています。また、バッテリーの電力は最高出力120kW(161PS)を発生する駆動用モーターに直接供給することも可能としています。

 システム総合最高出力はベースエンジンの約4割増の571PSを発生し(最大トルクは未定)、0-100km/h加速は4秒以下というパフォーマンスを達成しています。

 また、ルノー・スポールF1チームが培ったエアロダイナミクス技術を、プロジェクトブラックSに導入、装着されたカーボンファイバー製のリアウイングは、ルノー・スポールF1マシンが採用している「モンツァウイング」と同じ空力性能を持ち、強力なダウンフォースを発生させています。

 さらに、リアウイングの形状は、デジタルモデリング技術を使用して細かく設計され、直進安定性とコーナリング時の安定性を向上しています。

 足回りは、フロントにサブフレーム取り付けのダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクとし、ブレーキは前輪380mm・後輪360mmのカーボンセラミックローターを採用、21インチ鍛造アルミホイールを採用しています。

 車両重量は複雑なハイブリッドシステムを搭載しながらも2トンを余裕に切る1775kg、パワーウェイトレシオ322PS/トンを達成しています。

 プロジェクトブラックSは市販化を目論んで開発され、インフィニティは2019年内に限定生産するかどうかの最終決定を行うとしていましたが、現時点での続報はありません。

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