日産で一番売れてる「ノート」何がイイ? 進化した「e-POWER」がスゴい! 登場4年経過しても人気をキープする理由とは
くるまのニュース / 2025年1月29日 20時10分
日産で一番売れているクルマはコンパクトハッチバックの「ノート」です。「e-POWER」専用車となったノートですが、登場から4年が経過しても、人気を保ち続ける理由は何なのでしょうか。
■売れ筋コンパクトハッチ「ノート」の魅力とは?
2024年末に公表されたホンダとの経営統合話で、すっかり経営的に厳しいイメージが付いてしまった日産ですが、なかにはちゃんと売れている車種もあります。
その代表格が、「e-POWER」専用車となったコンパクトハッチバックの「ノート」(3代目)です。
先代の2代目でもe-POWER搭載モデルをラインナップしていましたが、2020年のフルモデルチェンジを機に全車がe-POWERを搭載。現在の日産を支える主力車種となっています。
そんな現行ノートも登場から4年が経過し、すっかり見慣れた感がありますが、人気を保ち続ける理由はどこにあるのでしょうか。
初代ノートのデビューは2005年。当時の「マーチ」に採用されていた「Bプラットフォーム」に1.5リッターエンジンを搭載し、機械式駐車場に入るトールワゴン的ハッチバックスタイルで登場。世界戦略車として欧州でも販売されました。
その後ノートの人気を不動のものにした2代目は2012年にデビュー。初代の良さであった5ナンバーサイズのトールワゴンスタイルをキープしつつ、「Vモーション」デザインの採用や、1.2リッター直列3気筒を搭載し、実用性も兼ね備えたコンパクトカーとして好調な売り上げを記録します。
さらに人気を高めたのが、2016年のマイナーチェンジで追加されたe-POWER搭載モデル。エンジンを発電用と割り切り、モーターで駆動する「シリーズ式ハイブリッド」を採用するe-POWERの認知と普及に大いに貢献しました。
そして2020年に現行となる3代目へとフルモデルチェンジ。時代のニーズに合わせて中身もデザインも進化させてきましたが、5ナンバーサイズに収まる大きさ(一部モデルは除く)と、機械式駐車場に駐車可能なトールスタイルという歴代ノートの長所を受け継ぎ、さらに進化したe-POWER専用モデルとなりました。
また、派生車種も数多くラインナップしており、高級志向の「ノートオーラ」、同車のスポーツバージョン「ノートオーラ NISMO」、カスタムブランド「AUTECH」からは、プレミアムスポーティな「ノートオーラ AUTECH」と、クロスオーバーSUVスタイルの「ノート AUTECH クロスオーバー」などが展開されます。
そんなノートは、ネット上での評価もおおむね良好です。2024年のマイナーチェンジで個性的なフロントマスクに変更されたのは賛否が分かれるところですが、やはり扱いやすいサイズは日常使いに最適で、不満らしい声は少ないようです。
また、インテリアの質感も高級感があるという声が聞かれますが、その一方で、後部座席の乗り心地に関しては多くは期待できないという指摘も見られます。
そんななか、多くのユーザーがノート最大の魅力と感じるのは、やはり進化したe-POWERによりEVのような乗り味に尽きます。
いわば「充電しないEV」ともいえ、このあたりは、国産メーカーのなかでもっともEVに積極的な日産ならではの戦略といえます。
もちろん他社のハイブリッドシステムも優れているのは間違いありませんが、EVが抱える充電施設などインフラ整備の問題なども考慮すると、e-POWERの先進性はもっと評価されてもいい技術なのではないでしょうか。
硬めの乗り心地は、人によっては短所にもなり得るところですし、さらに回生ブレーキが連動する「ワンペダル」運転は少しクセが強く、慣れを必要とする部分かもしれません。
しかし、見た目以上に実用性の高い車内空間の広さや20km/Lを超える実燃費、戦略的な価格設定は“買いやすさ”にもつながっており、誰でも乗りやすい実用的なコンパクトカーとしてノートが支持されているのも当然の結果でしょう。
※ ※ ※
駐車場の環境や運転技術、好みや予算などで、コンパクトカーを選ぶ人も多いかと思いますが、そういったニーズを満たし、e-POWERで電欠の心配なくEV感覚が味わえるところが、ノートの魅力となっているようです。
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