「約30分で8件の事故!?」 暴走女が逮捕！ 「危険な運転はしていない」供述も… 前代未聞で被害者多数!? 大阪で何が？ 事故時の対応とは

2025年1月19日、大阪府吹田市内にある新御堂筋の側道において、信号待ちをしていたバイクに乗用車で追突し、バイクの男性にケガを負わせてそのまま立ち去ったとして47歳の女が自動車運転処罰法違反（過失運転致傷）と道路交通法違反（ひき逃げ）の疑いで逮捕されました。事故時にはどのような対応を取るべきなのでしょうか。

■事故現場で勝手に立ち去るのはNG！どんな事故でも報告すべき

　2025年1月19日、大阪府にある新御堂筋沿いの道路において、約30分の間に8件もの事故を起こした女が逮捕されています。
　
　思わず「30分に8件!?」と驚いてしますが、一体どのような事故だったのでしょうか。

　2025年1月19日、大阪府吹田市内にある新御堂筋の側道において、信号待ちをしていたバイクに乗用車で追突し、バイクの男性にケガを負わせてそのまま立ち去ったとして47歳の女が自動車運転処罰法違反（過失運転致傷）と道路交通法違反（ひき逃げ）の疑いで逮捕されました。

　驚くべきことに、逮捕された女は午前7時10分ごろ発生したこの事故のほかにも7件、合計で8件の事故を起こしており、現在のところ以下の事故が確認されています。

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・午前7時ごろ　40代男性が運転するクルマと出会い頭に衝突（男性にケガなし、女はそのまま逃走）
・午前7時6分ごろ　40代男性が運転するクルマに追突（男性にケガなし）
・午前7時8分ごろ　60代男性が運転するクルマに追突（男性にケガなし）
・午前7時13分ごろ　40代女性が運転する原付に追突（女性にケガなし）
・午前7時21分ごろ　乗用車が歩道に乗り上げ、通行人の50代男性に接触（男性は足にケガ）
・午前7時29分ごろ　80代男性に接触（男性は足にケガ）
・午前7時35分ごろ　新大阪駅周辺で新御堂筋の側壁に衝突して停止
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　女は警察の調べに対し、「事故をするような危険な運転はしていない」などと供述し、容疑を否認しています。

　また女からアルコールなどは検出されておらず、警察が当時の詳しい状況を調べています。

　この事故に対してはインターネット上で「めちゃくちゃ怖い」「普通にテロ行為だろう」など事故の異常性に驚きの声が寄せられています。

　加えて、「これから免許取消しなどの処分があると思うが、将来的に免許を再取得して運転することがないようにして欲しい」「被害者がやられ損になりませんように…」などの意見も多くみられました。

　このように交通事故を起こした場合、本来は相手のケガの有無にかかわらず、ドライバーがその場で適切な対応をとらなければいけません。

　事故発生時にとるべき措置については、道路交通法第72条第1項において次のような内容が規定されています。

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　●交通事故があったときは、直ちに車両等の運転を停止すること
　●負傷者の救護をすること
　●クルマの破片など通行の妨げとなるものを取り除いたり、通行する他の車両へ事故を知らせたりするなど、道路における危険防止措置を講じること
　●事故の発生日時・場所、死傷者の数および負傷者の負傷の程度、損壊した物およびその損壊の程度などを警察官に報告すること（110番通報や直接警察署・交番に駆け込むといった方法がある）
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　相手にケガのある事故を起こしたにもかかわらず警察に届出をしないで現場から立ち去ると、「救護義務違反（ひき逃げ）」に当たり、10年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

　さらにこの罰則とは別に行政処分点数として35点が加算されるため、運転免許が取消しされるほか、それ以前に行政処分前歴がない場合でも免許取消日から3年間は免許の再取得ができなくなります。

　また相手方と接触・衝突がない事故であっても、自分の運転が原因で相手が転倒したり、相手が急ブレーキをかけて体を痛めたりした場合などは救護義務があります。

　そのまま立ち去ると救護義務違反として検挙されるおそれがあることから、必ず警察へ事故報告をしましょう。

　そして、当事者同士の話し合いで解決したと判断し、警察に事故の届出をしないケースも少なくありません。

　特に事故の相手が子どもの場合、ビックリしてとっさに「大丈夫」「ケガをしていない」などと答えることが多いため、外見上ケガがなくても警察への事故報告と保護者への連絡をすべきといえるでしょう。

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　交通事故を起こすと気が動転し、適切な判断ができなくなるおそれがあります。

　万が一に備え、警察・自動車保険会社の連絡先を記載したメモや、事故発生時にとるべき行動を記したフローチャートなどを車内に置いておくことも大切です。