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もはやトヨタの「フェラーリ」!? 黄色いエンブレムが精悍ボディに「映える」! 激似「4ドアスーパーカー」に“寄せた”クラウンスポーツベースの「AEROOVER P639e」TASで初公開

くるまのニュース / 2025年1月27日 14時10分

2025年1月10日から12日まで開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」では、トヨタ「クラウンスポーツ」をイタリア製スーパースポーツSUVに寄せたカスタムモデル「AEROOVER P639e」が注目を集めていました。

■注目のイタリアンスポーツは「似てる?」それとも「似てない!?」

 2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催され、さまざまなカスタムモデルが出展されました。
 
 なかでも、トヨタ「クラウンスポーツ」をイタリア製スーパースポーツSUVに寄せたカスタムモデル「AEROOVER P639e」が来場者の話題を集めていました。どのようなクルマなのでしょうか。

 AEROOVER P639eを出展したK-FACTORY(大阪市和泉市)は、ジムニーや軽トラなど様々なクルマのエアロパーツなどを手掛ける人気のカスタムショップ。

 今回はクラウンスポーツをベースに、イタリアのスーパーカーブランド「フェラーリ」初の4ドアスポーツ「プロサングエ」の雰囲気を感じさせるカスタマイズモデルを出展しました。

 実はクラウンスポーツの発売当時から、エクステリアデザインがプロサングエに「何となく雰囲気が似ている」と噂になっていました。

 そんななかK-FACTORYは、TAS2025会場にカスタマイズモデルのAERO OVER P639eとプロサングエの2台を大胆にも並べて展示。

 会場では、この2台を比べながらその相違について確認する来場者の姿が終日見られるなど、大いに話題を集めたのです。

 AERO OVER P639eには、ボンネットの先端と左右のフェンダーに黄色いエンブレムが装着されており、ブレーキキャリパーとホイールセンターキャップも黄色に塗装されていました。

 それだけでもだいぶフェラーリ感が出ていますが、プロサングエへのオマージュを想起させるP639e(P=プ、6=ロ、3=サン、9=グ、e=エ)というロゴがリアゲート下部に装着され、大阪のカスタムメーカーらしいユーモアも付与された仕上がりのカスタマイズカーとなっていました。

 ちなみに、出展車両にはフロントハーフスポイラー、リヤディフューザー、専用エキゾーストフィニッシャーで構成されるAERO OVERの「P639e ボディキット」が装着されていました。

 エンブレムなどでプロサングエ風に仕上げなくても、スタイリッシュなクラウンスポーツとして楽しむことが出来るカスタマイズパーツとなっています。

 そもそもセグメントがまったく違うプロサングエとクラウンを比べるということは普通しませんが、並んで展示されていたので今回どう違うのか、あえて比べてみました。

 ボディサイズは、プロサングエは全長4973mm×全幅2028mm×全高1589mmに対し、クラウンスポーツは全長4720mm×全幅1880mm×全高1570mm(PHEV)。

 プロサングエの方が全長で+253mm、全幅で+148mm、全高で+19mmそれぞれ大きくなっています。

 WEBサイトなどで写真を見ている限りあまりそのサイズ感はわかりませんでしたが、実はプロサングエは3列シートのトヨタ「ランドクルーザー300」と同じぐらい長く、幅はランドクルーザー300以上に広いというビッグサイズなのです。

 TAS2025会場でその姿を実際に見ると、ライバルというより兄弟か親子というくらい“サイズ感”の違いが感じられました。

 ただし、サイズこそプロサングエが相当に大きいものの、クラウンが5人乗りなのに対し、プロサングエは4人乗り。

 またクラウンは一般的なのサッシュ付きドアなのに対し、プロサングエは観音開きのサッシュレスドア(窓上部にフレームが無いドア)という個性的なタイプが採用されているという違いもありました。

 もちろん、パワーユニットも大きく異なります。

 プロサングエは、大排気量の6.5リッターV型12気筒DOHCのガソリンエンジンで、8速オイルバス式デュアルクラッチを搭載し、最高出力725cv(ps)、最大トルク716Nm、燃費はWLTPモードで5.8km/L。

 一方クラウンスポーツは、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)。

 電気式無段階変速機を搭載し、システム合計で306ps、燃費はWLTPモードで20.3km/L(いずれもPHEV)となっています。

 エンジンのシリンダー数は3倍、排気量は2.6倍、馬力は2.3倍以上差があり、そのため燃費も3.5倍差があるという全く別物となっています。

■新車の価格差も6倍以上!? 似てるようで全く違う2台の不思議な関係性

 2モデルの気になる価格(消費税込み)は、クラウンスポーツはHEVモデルが590万円、PHEVモデルが765万円であるのに対し、プロサングエは4760万円からとなっており、こちらも6.2~8倍と大きな差となっています。

 比べれば比べるほど全く違う2台であることが明確になった次第です。

おとなりの黒いモデルがフェラーリ「プロサングエ」おとなりの黒いモデルがフェラーリ「プロサングエ」

 2022年9月に発表されたプロサングエに対し、クラウンスポーツの発売は2023年10月というタイミング。

 なかには「プロサングエをオマージュしてクラウンスポーツが作られた?」と誤解する人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

 2022年7月に16代目クラウンシリーズが発表された際、4つのボディタイプのクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートは同時公開されています。

 むしろクラウンスポーツの方が先にワールドプレミアされた訳で、ほぼ同時に生まれたモデルなのです。

 現行クラウンは、これまで「いつかはクラウン」と言われていた日本風の高級セダン路線から脱したクラウンらしからぬクラウン。

 プロサングエも、フェラーリ史上初の4ドア・4シーターモデルという、ある意味フェラーリらしからぬフェラーリです。

 らしからぬ同士のクルマが、同じようなパッケージングの同じような雰囲気のモデルとなって令和の時代に登場したという偶然は、非常に興味深いところです。

 そのような2台の雰囲気をさらに近づけ、スタイリッシュに仕上げたAERO OVER P639eは、TAS2025で開催された「東京国際カスタムカーコンテスト2025」で、ドレスアップSUV部門の優秀賞を受賞するなど、注目のカスタマイズカーとして認知が広がっています。

 今後もしかしたら、街中でプロサングエだと思っていたら「実はクラウン」ということが増えるかもしれません。

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