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トヨタ「カローラ」初のSUVが売れまくり! なぜ「クロス」が支持される? ほかのSUVにはない独自の“ちょうど良さ”とは?

くるまのニュース / 2025年1月28日 19時10分

新車の販売台数ランキングで、常に上位に位置するトヨタ「カローラ」シリーズですが、なかでも最も売れているのがSUVの「カローラクロス」です。なぜ人気を集めているのでしょうか。

■シリーズ初のSUV「カローラクロス」何がイイ?

 日本自動車販売協会連合会が毎月発表する登録車の新車販売台数ランキングで、常に上位にランクインしているのがトヨタ「カローラ」です。
 
 現行カローラにはさまざまなボディ形状があるのですが、なかでも一番人気となっているのが、シリーズ初のSUVとしてラインナップされる「カローラクロス」です。
 
 一時はシリーズ全体の半数近くを占めるほどの売れ行きを見せているのですが、なぜカローラクロスが売れているのでしょうか。

 1966年に誕生したカローラは、1974年に車名別で世界生産台数1位に輝いて以来、現在も年間世界販売トップの座を維持しているモデル。

 現行型は2018年にデビューした12代目ですが、先代の11代目は、長年乗り継いでくれるユーザーが高年齢化し、若年層からは「お年寄り向きブランド」として認識され、支持率の低いクルマになっていました。

 この状況を打破するために、カローラはシリーズを拡充。それまでもセダンとワゴンの2タイプを展開していましたが、現行型ではセダン、ワゴンのほか、ハッチバック、SUV、スポーツグレードなど豊富なバリエーションを用意したのです。

 実際にトヨタの販売店スタッフに話を聞くと「選べるラインナップが多いことが強み」と語ります。

「先代モデルも手堅い人気はありましたが、半数以上が50代~60代のお客様でした。それが現行(12代目)では、若いお客様にもお乗りいただいている実感があります。

 最近ではセダンよりハッチバックスタイルの『カローラスポーツ』や、SUVのカローラクロスにご興味を持たれる方が多くいらっしゃいます」(トヨタ販売店スタッフ)

 そのなかで、現在もっとも勢いがあるのがカローラクロスで、売れている理由のひとつとして「日常使いでちょうどいいサイズ」が挙げられます。

 トヨタ販売店スタッフも、コンパクトSUVの「ヤリスクロス」では物足りなく、ミドルサイズSUVの「RAV4」は少し大柄に感じるユーザーが意外に多く、他車種から乗り換えても違和感なく、SUVらしい存在感も併せ持っていることが、カローラクロスが選ばれる理由になっていると言います。

 ちなみにエクステリアに関するユーザーからの反応は「無難」や「全体的にカローラ感があって親しみやすい」など、個性的すぎないこと、華美でないことを評価する声も多いようです。

 またクロスオーバーSUVという側面もあり、本格四輪駆動車と違って高すぎない車高のおかげで重心も低めに抑えていることが「扱いやすい」と評価。

 走行性能や燃費なども、さすがはトヨタのハイブリッド(THS II)だけあって、期待通りの数値を叩き出してくれます。

 そう考えると、カローラクロスが売れる理由は「SUVなのに“いい意味で”カローラだから」ということなのかもしれません。

 通常SUVは個性派モデルで差別化を図りますが、カローラクロスはその逆の「平均」狙い。SUVらしい存在感は確保しつつも、エクステリアもインテリアも控えめです。

 それでいて10.5インチもの大型ディスプレイオーディオを装備したり、「アドバンストパーク」など運転支援システムも充実するなど、現代のモデルに求められる機能も盛り込まれており、このソツの無さもカローラらしいと言えます。

 ちなみに、ハイブリッド車に搭載される「E-Four」は、オフロードをガンガン走るというより、むしろオンロードを走行中に、前輪(FF)だけでは足りなくなった駆動力を後輪のモーターアシストでカバーするタイプの4WD機構なので、より安定性に寄与しているというのもユーザーフレンドリーな大衆車らしいと言えそうです。

※ ※ ※

 かつてSUVは「個性があってナンボ」といった存在でした。しかし今ではSUVが日常でのスタンダードとなり、カローラクロスのような「平均点」のキャラクターが求められるようになったのではないでしょうか。

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