「新基準原付」登場! 最高出力を“制限”した「125cc以下」が原付免許で運転が可能に! 何が変わるのか
くるまのニュース / 2025年2月3日 5時50分
2025年4月から二輪車の運転免許区分が見直され、総排気量125cc以下のバイクを「原付免許」で運転できるようになります。では、一体どのように変わるのでしょうか。
■ナンバープレートの色、軽自動車税は一体どうなる?
2025年4月から二輪車の運転免許区分が見直され、最高出力を4キロワット以下に制御した総排気量125cc以下のバイクを「原付免許」で運転できるようになります。では、一体どのように変わるのでしょうか。
クルマやバイクを運転する際は、普通自動車なら普通免許、大型自動車なら大型免許というように、原則としてその車両に対応した運転免許を取得しなければいけません。
特にバイクに関しては、総排気量が50cc以下の原付を運転する場合は原付免許、50ccを超えて125cc以下のバイクなら普通二輪免許(小型限定の条件付き)、125ccを超えて400cc以下のバイクなら普通二輪免許、そして400ccを超えるバイクを運転する場合は大型二輪免許がそれぞれ必要です。
このようにバイクは総排気量によって免許が区分されており、自家用バイクのナンバープレートの色も総排気量によって次のように決められています。
●50cc以下 白色
●51cc~90cc 黄色
●91cc~125cc ピンク色
●126cc~250cc 白色
●251cc以上 白色+緑色の枠
ただし2025年4月からは改正道路交通法施行規則が施行され、バイクの免許区分が見直されることになりました。
具体的には総排気量125cc以下のバイクであっても、最高出力を現行の原付と同等の4キロワット以下に制御したものであれば「原付免許」で運転できるよう免許区分が変更されます。なお、このバイクは「新基準原付」と呼ばれます。
そもそも、上記のようにバイクの免許区分が見直される背景には「自動車の排出ガス規制」があります。最近では世界的に大気環境の改善が求められ、日本においても排出ガスの規制が順次強化されており、2025年11月以降に製造される総排気量50cc以下の原付に対しても新たな排出ガス規制の適用が決まっていました。
しかしそのような状況の中、総排気量50cc以下の原付では新たな排出ガス規制値をクリアできないという問題が浮上します。これは、排出ガスに含まれる有害物質を除去するのにバイクのマフラー内部の触媒を約300℃まで昇温させる必要があるものの、総排気量50cc以下のバイクでは触媒の昇温に時間がかかり、浄化効果が出る前に排出ガス規制値を超えてしまうためです。
さらに、バイクメーカーにとって新しい規制値をクリアできる原付の開発が技術的に困難であることや、開発費用に見合う事業性の見通しが立たない点などが指摘されていました。
その一方、総排気量が125cc以下のバイクであれば、マフラー内部の触媒の昇温時間を50cc以下のバイクの3分の1程度に抑えられ、新たな排出ガス規制値をクリアできます。
また、総排気量125cc以下のバイクは車格も50cc以下の原付とほぼ同等であり、原付ユーザーが違和感なく乗車できるという特徴もあります。
このような事情を踏まえ、これまでにバイクメーカーや関係団体から原付免許の区分を見直す声が上がっており、今回の法改正に至りました。
そのほか新基準原付に関しては、警察庁の有識者検討会において「一般的な小型二輪車(総排気量125cc以下のバイク、ナンバープレートはピンク色)と外見上識別できるようにすべき」との意見が寄せられていました。
これを受け、新基準原付のナンバープレートの色は現行の原付と同じ「白色」とし、最高出力の制限がない総排気量125cc以下のバイクはこれまでどおり「ピンク色」とする方針が決まっています。
加えて、新基準原付の軽自動車税は年額2000円と、こちらも現行の原付と同じ価格となる予定です。ちなみに新基準原付の交通ルールは「二段階右折」や「法定速度時速30キロ」、「乗車定員は1名」など従来の原付と同じルールが適用されるため、その点には注意が必要といえるでしょう。
※ ※ ※
各バイクメーカーは総排気量50cc以下の原付の生産を終了する方針を明らかにしており、今後は新基準原付が新たに誕生するものとみられます。この新基準原付については詳細なラインナップや価格帯などに高い関心が寄せられており、今後の動向が注目されます。
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