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「えっ…!? 知らなかった!」クルマの「給油口の奥」が凄い! ガソリンを入れた先の「意外な構造」どうなってるの?

くるまのニュース / 2025年1月30日 16時10分

多くのクルマは車体前方にエンジンが搭載されていますが、ガソリンを入れる給油口の位置は車体後方です。一体どのようにしてガソリンを届けているのでしょうか。

■給油口の「奥の構造」どうなってるの?

 ほとんどのクルマは車体の前方にエンジンが搭載されているにも関わらず、ガソリンを入れる「給油口の位置」はクルマの後方です。
 
 クルマの後方から前方までどのようにしてガソリンを届けているのか、ふだんは意識することのない仕組みについて解説します。

 まず、ガソリンを入れる際に給油ノズルを差し込む給油口から燃料タンクまでは、「フィラーパイプ」というパイプで繋がっています。

 入れたガソリンは、フィラーパイプを通って車両下部に設置された燃料タンクへ溜まります。

 さらに、タンク内には燃料ポンプがあり、これが吸い上げたガソリンを、燃料タンクからフロントのエンジンルームまで通っている燃料ホースを経由して、エンジンに送られる仕組みです。

 ここで勘違いしやすいのが、給油口のすぐそばに燃料タンクがあるわけではない点です。給油する際に見えているのは、実は上記のフィラーパイプなのです。

 フィラーパイプは黒い樹脂製のホースであることが多く、車種によっては燃料タンクの取り回しの都合上、1mほどの長さを持つものもあり、パイプ内にある程度の燃料を蓄えることができます。

 そして一般的には、車体の前方にエンジンがあって給油口と燃料タンクが後方にある車種の場合は、フィラーパイプが短く、エンジンへ続く燃料系統の配管が長い構造で、逆に車体の前方にエンジンがあって、なおかつ給油口が後方にありながら燃料タンクが前方にある車種の場合は、フィラーパイプが長く、エンジンへ続く燃料系統の配管が短い構造となる傾向があります。

 ではなぜフィラーパイプや燃料タンクのレイアウトは車種によって違うのでしょうか。

 これは燃料タンクに溜まっているガソリンの重さもクルマの重量に影響を与えることから、実際は最適な重量バランスを考慮して燃料タンクの位置が決まっているのです。

 ほかにも、マフラーやエキゾーストマニホールド(エンジンから排出された排気ガスをマフラーに送るために、複数の配管を1つの管にまとめる部品)といった高温になる排気系統と、揮発性の高いガソリンを近づけすぎると危険なので、燃料タンクはある程度離さなければならない点も重要です。

 さらに、燃料タンクはサイズが大きいため、室内側に配置すると車内空間を圧迫することに加え、搭載位置を下にしすぎると今度は「最低地上高9cm以上」という保安基準に適合しなくなる可能性もあります。

 車両の底をぶつけた場合に燃料タンクが破損して、ガソリンが漏れる、という危険性も考慮しなければならず、コストや整備性の効率の良さだけで搭載位置を決められない実情があるのです。

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