マジ最悪! 空いてるのになぜ「トナラー」現れる? どんな神経してるの!? あえて「隣に停める」のはワザなのか? 「ガラ空き駐車場」で起こる“隣人トラブル” 当事者はどう思ってる?
くるまのニュース / 2025年1月31日 9時10分
愛車を大切にしている人が忌み嫌う「トナラー」。トナラーする人はどういった考えを持っているのでしょうか。またどうやって対策すればいいのでしょうか。
■ほか空いてるでしょ… 謎の「トナラー」なぜわざわざ隣に停める?
大型ショッピングモールやホームセンターなど、広大な駐車場が用意されていて、なおかつ空いている場合、誰もいないところに愛車をポツンと停める人もいるかもしれません。
しかし、そんなどこにでも停められる状態なのに、なぜか隣に停めてくる忌まわしき人を「トナラー」と呼びます。うまく回避する方法はないものでしょうか。
ふだんピカピカにしている大切な愛車で買い物に行くのは気が引けるけれど、たとえば雨が降ったり、大きな荷物があるなど、やむを得ない状況になることがしばしばあります。
近所のスーパーをはじめ、大型ショッピングモールやホームセンターの駐車場は多くの人が利用する分、できれば避けておきたいのが本音というクルマ好きも多いはず。
というのは、駐車場では当て逃げやドアパンチ、いたずら、ショッピングカートの衝突など、さまざまなトラブルがあるからです。
それでも行かざるを得ないとき、愛車を大切にしている人の多くは、店舗の入口から離れた場所に停めるなどの涙ぐましい努力をしているとお察しします。
しかし、そんなこちら側の事情を察することもなく、他にも駐車できるスペースがあるにも関わらず「平然と」駐車してくる人がいます。
それが、いわゆるトナラーと呼ばれるドライバーです。
「他にいくらでも停められるスペースがあるのに、なんでわざわざ隣に停めるんだよ」とブチ切れそうになったことが1度や2度はあるはず。
このように、いくら自分自身が注意していても、相手がいる以上、回避するにも限界があるのが「トナラー問題」で頭の痛いところ。
筆者(松村透)がある大型ホームセンターに行ったとき、トナラー対策で、広大な駐車場の誰も停めないであろうスペースにクルマを置いて買い物をしたことがあります。
しかし用事を済ませてクルマに戻ると、隣に軽自動車が停まっているではありませんか。
ほどなくしてそのクルマのオーナーが戻ってきました。
努めて平然を装い「なんでわざわざ隣に停めるんですか」と尋ねてみたところ「隣にクルマが停まっていると目印になって停めやすいんだよね」と、予想外の返事が。
さすがにそれ以上は聞けなかったのでここからは推測になりますが、どこに停めるか迷ったとき、クルマが停まっているのだから目印として隣に停めた。もしくはバックするときに、横にクルマがいたほうが距離感がわかって運転しやすい。
あるいは、買い物に便利な場所(実際は不便であることが多い)と思ったのかもしれません。
さらには、隣にクルマが停まっていると「何だか安心」するという、トナラー対策を講じるクルマ好きとはまったく真逆の心理が働いている可能性もあります。
少なくとも、トナラーをされて「意図的に隣に停めて困らせてやろう」という気配を感じたことが比較的少ないと感じるのは私だけでしょうか。
とはいえ、こちらからすれば気持ちのよいものではありませんし、ドアパンチでもされたらたまったものではありません。
■トナラー対策への備えは?
では、トナラー対策にはどのような方法があるのでしょうか。
主に考えられるのが、「駐車場の端っこに停める」「隣が駐車禁止区域に停める」「左右が壁の“特等席”に停める」「タワーパーキングの駐車場に停める」「趣味車、あるいはあきらかにクルマを大事にしている人の隣に停める」等が挙げられます。
有効な手立てはあるのか[画像はイメージです]
端っこや、隣が駐車禁止区域の場所に停めつつ、さらに駐車スペースをはみ出してトナラー対策をしているクルマを見掛けることがありますが、「絶対にトナラートラブルに巻き込まれたくない」という、オーナーの無言の主張がビシビシと伝わってきます。
それ以上に有効なのが、地下駐車場などで多い、左右が壁の特等席に停めるという方法。
ただし、理想的なトナラー対策ではありますが、考えていることは皆さん同じ。左右が壁の駐車スペースは特等席であることは言うまでもなく、日々、激しい争奪戦が繰り広げられています。
苦労のすえ、特等席に停められたときの安心感や達成感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
もう少し確実な方法を狙うとすれば、タワーパーキングの駐車場に停める方法があります。
ただ、これは設置されている場所が限られている点、そして駐車できる車種が限定される点(特に全高が高いSUVやミニバンは不利です)が挙げられます。
また、筆者が個人的によく使う手として「趣味車、あるいはあきらかにクルマを大事にしている人の隣に停める」が挙げられます。
年代や車種を問わず「このオーナーは大事に乗っているだろうな」というオーラは、雰囲気で察することができるはずです。
そして、こちらもそのように努めているならば、おそらく相手も察してくれて、きっと許してくれます。
もうひとつが、これは非常にトゲのある方法で、実践するには若干の覚悟が必要ですが「トナラー対策中(隣に停めないで)」とったサインを、フロントガラスの内側に堂々と掲示するといった手もあります。
ただ、それでもトナラーしてくる人は容赦なく停めてきますし、そのあたりの「空気が読めない」ことも事実。外の駐車場は自分の持ち物でもないですし、効果は限定的です。
やはりいずれにしても、最後は運任せになってしまうのが辛いところ。
せめてもの対策として、ドライブレコーダーの駐車監視モードをオンにして、不測の事態に備えておきたいものです。
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