ヤマハが「新型“2人乗り”モデル」初公開! すごい“本格悪路性能”で「実用性」も重視! 高級オーディオも搭載の四輪モビリティ「DIAPASON C580」をTASで披露
くるまのニュース / 2025年1月31日 8時30分
ヤマハは「東京オートサロン(TAS)2025」にて、研究開発中の小型低速EV汎用プラットフォーム「DIAPASON(ディアパソン)C580」の拡張モデル「C580 Fork 1」と「C580 Fork 2」を出展しました。
■前回のTAS2024に出展した「Concept 580」の進化系が登場
2025年1月10日から3日間、千葉県・幕張メッセではカスタムカーイベント「東京オートサロン(TAS)2025」が開催され、個性あるさまざまなクルマが並びました。
一方、自動車メーカーではないヤマハもブース出展し、研究開発中の小型低速EV汎用プラットフォーム「DIAPASON(ディアパソン)C580」の拡張モデル「C580 Fork 1」と「C580 Fork 2」を披露しました。どのようなクルマなのでしょうか。
ヤマハといえば、昨年2024年に初めて東京オートサロンに出展しています。
この時は「小さなEVを、社会を変える力に。」をテーマに掲げ、同社が開発した小型低速EVの汎用プラットフォームをベースに、パートナー企業などと共に開発したプロトモデルを初公開し、話題を集めました。
なかでも昨年ひときわ注目を集めたのが、バギータイプの2人乗り電動モビリティ「Concept 580」です。
Concept 580は、リゾート地での利用をはじめ、足場の悪い路面など、さまざまなシーンでの利用を想定してつくられた2人乗りのモデル。
Concept 580について、ヤマハの担当者は当時の取材で「ユーザーから『軽トラだと畑の中まで入れない』という声があったほか、農機具展に出展した際にも『バギータイプのものがほしい』という声などがあり、そうした意見を取り入れてつくられました」と話していました。
そして今回のTAS2025でヤマハは、Concept 580を「DIAPASON(ディアパソン)C580」と改め、その拡張モデルとして「C580 Fork 1」と「C580 Fork 2」を実車公開しました。
まずC580 Fork 1は、軽量でコンパクトなボディに専用ドーザー(ブレード:排土板)やトレーラー、ルーフラックなどを装備。
ボディはマットブラックやホワイトカラーを身にまといつつ、フロントやシートにはターコイズカラーがあしらわれ、簡素な作業機にとどめていない工夫を施すなど、見た目にもデザイン性のある1台に仕上がっています。
想定ユーザーがリアルに使えるように利用シーンまで落とし込まれているといい、ヤマハの担当者は以下のように説明します。
「軽農作業を想定していて、例えば枝が多く出ていて高さの低い車両がマッチする果樹園の利用が挙げられます。
DIECOCK製のスピーカーを搭載し、オーディオにも凝っているので楽しく作業できるというのもコンセプトにあります。
また装備しているドーザーは、車両が小さいので豪雪地域などの利用は難しいですが、例えばコンビニの駐車場の雪を集めたり、また牛舎のフン掃除に利用したりと、コンパクトで小回りよく使っていただけるよう想定しています」
なお、C580 Fork 1はあくまで参考出品だといいますが、今後協業メーカーとともに公道を走れるモデルを目指しているとのこと。
■ラリーシーンを彷彿とさせるアクティブな「Fork 2」も登場
一方、C580“Fork 2”は、前述のC580 Fork 1とはテイストがガラリと異なるアクティブな1台に仕上がっています。
ヤマハ「DIAPASON(ディアパソン)C580」のさらなる発展に期待大!
C580 Fork 2は、トーヨータイヤとのコラボレーションから生まれたコンセプトモデルで、オフロードラリー車の力強いデザインが特徴的です。
タイヤにはトーヨータイヤの「OPEN COUNTRY R/T」を装着し、オフロードでのトラクション性能とオンロードの走行安定性を両立。またサステナブル素材の使用比率を91%まで高めており、サステナビリティの融合を図っています。
カラーリングは、オフロードラリー車をモチーフとしたトーヨータイヤオリジナルデザイン。フロントバンパーガードやオーバーフェンダーは、傷がつきにくくさらに力強さも兼ね備えます。
ボディはアクティブさの感じられる颯爽としたブルーカラーがあしらわれているほか、専用アルミホイールや、専用ステアリング&シートフロアマットも装備した、コンパクトながらアグレッシブさの感じられる1台です。
C580 Fork 2について、ヤマハの担当者は以下のように話します。
「こちらはトーヨータイヤとコラボした1台で、楽しさを求めたクルマです。
トーヨータイヤさんのラリーで活躍されているシーンを想定した仕上がりで、アクティブにちょっとした荒れ地も走れるようなイメージです。
こちらもあくまでコンセプトモデルとして展示を行っており、公道を走る想定はしていません。
他メーカーとともにこんな面白いことができるんではないかという、ひとつの取り組みとなります」
※ ※ ※
C580 Fork 1とC580 Fork 2について、両方とも今回の装備をつけた仕様での展示は初めてとのこと。
DIAPASONC580を用いて、協業メーカーとの具体的なクルマの提案をカタチにしたものだといいます。
担当者はその狙いについて「異業種も含め、さまざまなパートナー企業と新たな広がりを持っていきたいという想いがあり、今回の展示を見て他のメーカーさんが『こういうアイデアあるんじゃないですか?』など、皆さまからの新たなご意見や反応を得られればと思っています」と話していました。
当日の会場では多くのユーザーが足をとめ、車両を眺めたり実際に車両に座って写真を撮る姿も見られ、ヤマハブースは大いに盛り上がっていました。
また一般ユーザーからもさまざまな意見や提案もあったとのことで、テーマとして掲げている「小さなEVを、社会を変える力に。」をベースに、今後も新たな提案を試みていくとのことです。
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