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トヨタ「“4人乗り”アルファード」がスゴかった! 当時1500万円超! 冷蔵庫やマッサージ機能完備!? 異例の人気を誇った「ロイヤルラウンジ」とは?

くるまのニュース / 2025年1月31日 6時10分

トヨタの人気ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」に、かつて「ロイヤルラウンジ」というコンプリートカーが設定されていました。4人乗りの豪華なVIP仕様ですが、どのようなモデルなのでしょうか。

■先代「アルヴェル」に設定された「ロイヤルラウンジ」がスゴい!

 トヨタカスタマイジング&ディベロップメントが展開するカスタマイズブランド「モデリスタ」は、トヨタ車をベースとするカスタムカーやコンプリートカーを手掛けています。
 
 過去にさまざまなコンプリートカーを生み出してきましたが、なかでも近年ヒットしたのが「ロイヤルラウンジ」です。

 ロイヤルラウンジは、トヨタの高級ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」のエグゼクティブラウンジ(最上級グレード)をベースとするコンプリートカーです。

 2015年に3代目アルファードおよび2代目ヴェルファイア系の前期型ベースのモデルが発売され、2017年には後期型ベースのモデルが登場しました。

 ロイヤルラウンジは、運転席・助手席のあるフロントと、VIPシートを備えたリア空間がパーテーションで仕切られているのが特徴です。

 このパーテーションは2015年発売モデルの上級グレード「ロイヤルラウンジSP」に採用されていたもの。前後の空間を完全に仕切ることで、よりリラックスした空間を演出できると好評だったことで、2017年モデルでは全車標準装備となっています。

 パーテーションには、24インチのテレビのほか、冷蔵庫や収納機能のあるフットレストなどが装備されていました。

 そして、「リアキャビンが2席」になっていることもロイヤルラウンジの特徴です。

 通常仕様のアルファードとヴェルファイアの最上級グレードとして設定されている「エグゼクティブラウンジ」は、リアキャビンに2列目/3列目シートが設置されています。

 しかし、ロイヤルラウンジでは3列目シートをなくし、2列目シートのみ。シート数を減らすことで、リアキャビンのスペースを贅沢に使用できるようになっています。

 また、後列2席のシートは人間工学に基づいて設計された専用のVIPシートを採用。全身を包み込むような座り心地となっており、広いスペースを生かしてフルフラットになるまでリクライニングすることが可能です。

 VIPシートにはリラクゼーション機能も完備。ゆったりとした空間で座り心地のよいシートに座りながらマッサージが楽しめると、まさに至れり尽くせりです。

 なお、ベースとなるエグゼクティブラウンジのシートにもあったパワーオットマンや温熱シート機能も利用可能です。

 これらのシート機能やテレビなどの操作は、シート横の集中コントロールタッチパネルで行う形でした。

※ ※ ※

 発売時の価格は2015年モデルが1387万8982円~1546万691円。2017年モデルが1531万1160円~1581万1200円。

 価格もVIPクラスでしたが、発売数週間で50台近く受注するなど、コンプリートカーとしては異例の人気を誇りました。

 現在は、数は少ないものの、中古市場で見かけることがあり、価格は500万円前後のものもあれば、2000万円を超えるものもあります。

 高級ミニバンのハイクラスコンプリートカーだけに、状態のよいものを手に入れるには、相応のお金が必要のようです。

 なお、現行アルファード(4代目)にも「スペーシャスラウンジ」という4人乗り仕様が追加され、2025年1月31日に発売されました。

 トヨタ車体が手掛けるコンプリートカーですが、生産台数が少なく、早くも入手困難となっているようです。

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