トヨタ「カローラ」なぜ“先代モデルの新車”を今も販売!? あえて「旧型」を買うのはどんな人? 実は意外な「人気モデル」だった!
くるまのニュース / 2025年2月11日 21時10分
トヨタ「カローラ」シリーズには現在7車種が存在しますが、このうちの2車種は先代モデルの「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」です。なぜトヨタは旧型となるモデルを販売し続けているのでしょうか。
■なぜ「カローラシリーズ」は7車種もあるの?
2025年1月現在において、全7車種をラインナップする、トヨタ「カローラシリーズ」。
そのうち「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」は、2012年を最後にフルモデルチェンジされておらず、先代モデルに相当する存在です。
トヨタはなぜ2025年となった現在も、旧型となった先代モデルを販売し続けているのでしょうか。
カローラシリーズには現在、「カローラ」(セダン)、「カローラツーリング」(ワゴン)、「カローラスポーツ」(ハッチバック)、「カローラクロス」(SUV)、「GRカローラ」(スポーツハッチ)、「カローラアクシオ」(セダン)、「カローラフィールダー」(ワゴン)の7種類が存在。
上記のうち、カローラアクシオとカローラフィールダー以外は、2018年以降に投入された比較的新しいクルマであり、すべて「3ナンバーサイズ」であるという共通点があります。
対して、カローラアクシオとカローラフィールダーは、「5ナンバーサイズ」のクルマです。
新しいセダンタイプやワゴンタイプのカローラシリーズが登場しているにも関わらず、なぜ旧型モデルを売りつづけているのか…、その結論としては、5ナンバーサイズのセダンやワゴンに需要があるからです。
3ナンバー車のカローラやカローラツーリングが発表された2019年当時、トヨタの開発者は以下のように述べています。
「カローラには、さまざまなニーズがあります。新型は走行安定性や乗り心地などの質感を高めるため、GA-Cプラットフォームを採用しました。
日本の使用環境を考えて全幅を狭く抑えましたが、それでも1745mmが限界です。お客様から要望の多い5ナンバーサイズには収まりません。
そこで5ナンバー車になる従来型のカローラアクシオとカローラフィールダーも、新型と併せて継続販売することにしました。
併売期間はおそらく1年半から2年後には終了するでしょう」
先述のように、上記のコメントはあくまでも2019年のもの。そして2年後はおろか、5年以上経過した現在も併売が続いているのです。
■あえて「旧型」を買うのはどんな人?
なぜカローラアクシオとカローラフィールダーの人気がここまで長く続くのか、販売店に問い合わせたところ、以下のような回答がありました。
あえて「旧型」を買うのはどんな人?
「カローラアクシオとカローラフィールダーの生産と販売が長年にわたって続いている理由は、運転のしやすい5ナンバーサイズのボディが高い人気を得たからです。
設計が古い代わりに、装備がシンプルで、ロングセラーならではの信頼性の高さもあります。
今のクルマは昔に比べて故障が減りましたが、そのなかでもカローラアクシオとカローラフィールダーは特にトラブルが少ないモデルですね。
ユーザー層としては、運転のしやすさと価格の安さにより、商用車やバンとして仕事で使う法人のお客様が中心です。
また、今は5ナンバーサイズのセダンやワゴンが減ったため、運転のしやすさを重視する一般のお客様も購入しています。
どちらかというと人気が高いのはカローラフィールダーの方で、5ナンバー車のため運転しやすいだけでなく、ワゴンボディなので荷物も積みやすいと評判です」
トヨタの5ナンバーバンといえば「プロボックス」が思い浮かびますが、商用車の規格に基づいて設計されていることから、ラゲッジスペースが広い代わりに後部座席の足もとが狭いという難点も。
その点、カローラフィールダーは後部座席が広く、折りたためばラゲッジスペースを広く取ることも可能です。
装備も充実しており、プロボックスにはないサイドカーテンエアバッグや、プッシュボタンスタートシステムなどが全車に標準装備されているのも魅力です。
※ ※ ※
このように、一定の需要があることから、予定を大幅に変更して現在もラインナップされ続けている、カローラアクシオとカローラフィールダー。
2024年3月には一部改良モデルも登場し、進化と熟成を重ねていますが、一方で受注の終了が近づいているという噂もあるため、購入検討している人は早めに行動したほうが良いかもしれません。
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