ダイハツ「“5ドア”軽SUV」がスゴかった! 全長3.4mの超本格“四駆”×精悍ボディ採用! スズキ「ジムニー」の“真っ向ライバル”「テリオスキッド」どんなクルマ?
くるまのニュース / 2025年2月2日 10時10分
ダイハツはかつて、スズキ「ジムニー」の対抗モデルとして、本格的な四輪駆動システムを備えた軽SUVをラインナップしていました。どのようなクルマなのでしょうか。
■軽「ジムニー」では実現できなかった「5ドア」を装備!
本格的な四輪駆動による悪路走破性の高い軽自動車といえば、スズキ「ジムニー」が挙げられます。
しかしダイハツにも、かつてジムニーのライバルとなる軽SUVが存在していました。どのようなクルマなのでしょうか。
現在、新車で販売される乗用車中、3台に1台の割合を占めるほどの高い人気を誇るSUV。
一方軽自動車は実用性を優先するユーザーが多く、背の高いスーパーハイトワゴンが長く人気を維持しています。
そんな実用車人気の陰で、これまでに野心的な、あるいは魅力的な軽SUVが多数登場してきました。
ダイハツ「テリオスキッド」も、その中の一台。ファンの間で「隠れた名車」と称されるテリオスキッドは、どのようなクルマだったのでしょう。
1997年、ダイハツからコンパクトSUV「テリオス」が発売されました。
このテリオスをベースにし、1996年に改正された軽自動車の規格に沿ってサイズを調整し、1998年に登場したのがテリオスキッドです。
660ccの4バルブ直列3気筒ターボエンジンを縦置きに配置し、駆動方式にセンターデフを備えたフルタイム四輪駆動を採用していました。
他のダイハツ軽乗用車、例えば横置きエンジンの「ムーヴ」や「ミラ」などに設定される4WDモデルとは一線を画す、本格的な悪路走破性を備えていたのです。
なお、のちのマイナーチェンジで後輪駆動モデルも加わります。
テリオスキッドが登場した1998年は、三菱から2代目「パジェロミニ」、スズキから3代目「ジムニー」が発売されており、互いを意識しての開発が行われていたことは容易に推測できます。
そのなかでテリオスキッドの5ドアボディは、3ドアのパジェロミニやジムニーとの差別化が図られていました。
大ヒットとまではいかないものの、テリオスキッドは堅実な販売台数を維持します。
■「乗用車感覚」を強調した派生モデルも追加
2002年には派生モデル「テリオスルキア」が登場。テリオスキッドと比べて車高が20mm下げ、コンセプトである「乗用車感覚」を演出しました。
SUV色を薄めたバンパーとグリルを装着し、サイドアンダーミラーやテールゲートに設置されるスペアタイヤも廃止され、かわりにパンク応急処置セットを備えます。
復活に期待大! ダイハツの本格“四駆「テリオスキッド」
実質的にテリオスキッドの1グレードに位置し、さらなる拡販の貢献に期待されたテリオスルキアでしたが、残念ながら翌2003年にラインナップから消失します。
2006年のマイナーチェンジで、テリオスキッドは全車にインタークーラーターボを採用。
そして2012年5月に生産が終了し、翌6月に販売も終了。後継車は販売されず、およそ14年に渡る歴史に終止符を打ちます。
テリオスキッドの販売終了後、ダイハツのラインナップから軽SUVは姿を消しますが、2015年に「キャストアクティバ」が登場。現在は「タフト」が引き継ぎます。
テリオスゆずりの設計により、軽自動車として極めて高い悪路走破性を有したテリオスキッド。
当時、軽の本格SUVでは唯一の5ドアで乗降性はよく居住性も良好で、ターボエンジンによりパワーもあって、走りも不足ありませんでした。
荷室のスペースの狭さなど、スーパーハイトワゴンなどと比べ利便性で劣る部分はありましたが、テリオスキッドの長所を必要とするユーザーは多かったはず。
目立たないものの堅実な作りと走りが、14年という長きに渡って愛され続けた理由でしょう。
※ ※ ※
テリオスキッドは「隠れた名車」と称されるのに十分な性能と魅力、そしてユーザーの支持を備えるクルマでした。
もし今、テリオスキッドのコンセプトを受け継ぐ軽SUVがあったなら、新たなジムニー対抗モデルとして人気を集めるかもしれません。
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