ダイハツ「“軽”SUV」がスゴかった! 丸目「旧車顔」×「カクカクデザイン」が超カッコいい! 内装もオシャレすぎる「ネイキッド」世に出るのが早すぎた!?
くるまのニュース / 2025年2月7日 11時45分
他車にない魅力を持ち、ファンやメディアに求められて世に出たダイハツの軽SUV「ネイキッド」。しかし5年で販売は終了してしまいました。どのようなクルマだったのでしょうか。
■細部までこだわったデザインの意欲作「ネイキッド」
世界的なSUV人気を受け、軽自動車でもSUVテイストのモデルが人気を集めています。
そんな流行が巻き起こる20年以上も前、ダイハツは時代に先駆けた軽SUV「ネイキッド」を発売していました。
1997年に開催された第32回「東京モーターショー」にダイハツは、軽SUVのコンセプトカー「ネイキッド X070」を参考出展しました。
当初、X070を市販する予定は無かったそうですが、来場者やメディアの反響から方針を変更。1999年11月にネイキッドの市販化が実現しました。
X070からの変更は最小限に留められ、ほぼコンセプトカーのままのデザインでの登場に、ファンとメディアは賞賛の声をあげます。
ネイキッドという車名は「ありのまま」や「飾りのない」という英語の意味合いから、「手をくわえたくなるような無地の素材」という意味を込めて命名されたそう。
「自由自在にクリエイティブ・カー」を開発コンセプトとし、オーナー好みに手を加えたくなる素材感の盛り込みを実現。
ネイキッドの発売にあわせ、色彩の異なるバンパーやリヤシートスタンド、システムバーなど、約170点もの専用オプションパーツが設定されました。
エクステリアデザインは「タフ&シンプル」をイメージした箱型ボディとし、前後共通のドアパネル、部分交換も可能な3分割フロントバンパーとリアバンパーを採用。
フロントグリルや3分割バンパーは外側からビスで固定されており、例えばキズを作って交換が必要になった際、オーナーでも容易に作業が行える作りになっています。
ドアはヒンジを外側に設け、90度近い可動角度を実現。荷物の積み卸しがしやすいよう、荷室の床面地上高は490mmと低く設定されています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mmで、全高は低めに抑えられていました。
また荷室内には突っ張り棒やネット、棚を装着するための仕組みが設けられ、空間を余すことなく自由に活用できるよう配慮されていたほか、リアシートは左右分割して簡単に取り外せるというユニークな機能も搭載。
その気になれば、リアシートをガレージに置くことで、車体後部をラゲッジと繋げた広大なスペースとして利用することも可能でした。
エンジンは自然吸気エンジンとインタークーラー付きターボエンジンを設定。駆動方式に前輪駆動と四輪駆動、トランスミッションは4速ATと5速MTが設定され、オーナーは使用環境から、最適な組み合わせを選ぶことができます。
最低地上高が高いこともあり、SUVとして十分な悪路の走破力を有しました。
外装、内装共に細部まで丁寧に作り込まれ、シンプルで素直に格好良いと思えるデザインを実現。価格も91.9万円からというバーゲンプライスが設定されています。
■スズキ「ハスラー」より10年早かった!? 「ネイキッド」は悲運の軽SUVか
多くの魅力を持ち、およそ欠点の見つからないネイキッド。コンセプトモデルX070の頃よりファンや業界やメディアの評価は高かったのですが、いざ、発売されてみれば販売不振に苦しみます。
登場が早すぎた!? 今もなお色あせないダイハツの軽SUV「ネイキッド」
当時、乗用車ではSUV人気が高まりをみせていましたが、軽自動車は何より広い室内空間が求められていました。
ネイキッドも十分な室内空間を確保していますが、当時の主流であった全高1600mm級で背高なハイトワゴンならばより広く、頭上にも開放的な余裕のスペースが確保でき、いざとなれば4名乗車も余裕でこなすことができたのです。
そのため軽自動車を求める多くのオーナーが、ダイハツ「ムーヴ」やスズキ「ワゴンR」などのハイトワゴンを選んでいました。
ネイキッドの全高は、機械式立体駐車場の利用を想定した高さに抑えられており、その考えられた設計が逆にあだとなった恰好です。
またオーナーが自由にボディを着飾り、内装をカスタムできるネイキッドのコンセプトは魅力ではあったものの、当時のユーザーからはあまり理解を得られませんでした。
マイナーチェンジによるテコ入れも計られ、角型ヘッドライトの「F」シリーズも追加されるなどしましたが、ネイキッドの販売台数が好転することはなく、2004年春に販売を終了。後継車は設けられずわずか1代限り、およそ4年で役目を終えました。
※ ※ ※
ネイキッドの販売終了からおよそ20年を経た現在、売れ筋はハイトワゴンから、さらに実用性を高めたスライドドア付きのスーパーハイトワゴンに移行しています。
しかし一方でユーザーが軽自動車に求める価値は変化し、軽SUVカテゴリーも安定した人気を保ちます。
そしてクルマに対するカスタマイズニーズも、以前よりも高まっているように感じられます。
もしネイキッドが、その後も進化を続けながら今も継続していたならば、状況は大きく変わっていたのではないでしょうか。
実際、2014年に登場した軽SUVのスズキ「ハスラー」は、SUV人気の高まりを受けて大ヒット作となりました。
2020年、ハスラー対抗モデルとして登場したダイハツ「タフト」のスクエアなデザインに、どこかネイキッドのイメージをほうふつとさせるものがあるのは、けっして気のせいではないでしょう。
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