新車93万円で7人乗れる! 全長3.7mのスズキ「めちゃ安いバン」がスゴい! MTのみで装備も「必要十分」! “侘び寂び”感じるシンプルなインド製「イーコ」は今欲しい1台
くるまのニュース / 2025年2月7日 6時10分
燃費や安全性の向上だけでなく原材料費や輸送費も高くなったことで、新車の車両本体価格が高騰しています。そんななか、海外には非常にシンプルで質実剛健なロングセラーモデルが存在します。その代表例であるスズキ「イーコ」を紹介します。
■現行モデルでは装備も十分 累計100万台の絶大な信頼
近年の新車は、先進運転機能の採用や電動化が進み、高性能化している分、新車価格が高騰しています。これに原材料費や輸送費の上昇も伴い、軽自動車でも200万円を超えることが珍しくなくなりました。
しかし、途上国ではそうした機能を省き、非常に簡素かつ実用向けに特化したロングセラーモデルが愛されています。その代表モデルがスズキ「イーコ」です。
イーコは2010年1月に発売された小型ミニバンです。スズキのインド子会社 マルチ・スズキが生産・販売していますが、ベースとなったのは1999年6月に日本で登場したキャブオーバーワゴン「エブリイ+(のちにエブリイランディに名称変更)」です。
日本国内での発売から数えると26年間の販売実績をもち、2023年2月にはインドだけでも累計100万台を達成する大人気モデルです。
ボディサイズは全長3675mm×全幅1475mm×全高1825mmと、ほとんど軽自動車サイズのコンパクトボディですが、2人乗り商用モデルと、5人乗り乗用モデルに加え、3列シートを備える7人乗りもラインナップしています。
エクステリアデザインはベースのエブリイ+および、「エブリイ」(4代目)の非常にシンプルなデザインがほぼそのまま残った素朴なもの。
ヘッドライトのみリフレクターが変更されて少し精悍な表情となっていますが、フロントバンパーは無塗装樹脂と飾り気は一切排除。
ボディサイドも樹脂のシンプルなドアハンドルが装着されるのみで、加飾パネルやスポーティなキャラクターなどは皆無です。一応オプションでサイドデカールなどが備わり、ちょっとしたオシャレさは演出できます。なおリアデザインはエブリイほぼそのままです。
インテリアも実直かつ簡素な仕立て。加飾やステッチなどのない非常に落ち着きのあるインパネは、運転しやすさを追及。
ダイヤル式のマニュアルエアコンや、小物入れや加飾パネルなどは装備されず、最低限の塩ビ素材が貼られたドアトリム、安価なヘッドレスト一体型のシートなど、とことん簡素化されています。
とはいえ、シートやインパネのカラーはホワイトとグレーの2トーンで、少しばかり現代的なコーディネートとなっています。
なおイーコは2022年11月に大幅改良が実施され、パワートレインが変更されています。
搭載ユニットは最大出力81馬力・最大トルク104Nmを発揮する4気筒1.2リッター「アドバンスドKシリーズ・デュアルジェット・デュアルVVT」エンジンで、ガソリン仕様とCNG仕様を設定。組み合わされるトランスミッションは5速MTのみです。
機能装備面ではデジタルメーターや盗難防止装置付きキーを採用し、安全性能も運転席・助手席エアバッグやABS+EBD、ESP、リアパーキングセンサーを備え、必要にして十分といえます。
イーコの価格は52万9000ルピー(約93万円)からと安価に設定されています。
そんなイーコは発売以来好調で、インドにおけるコンパクトミニバンセグメントでは94%のシェアを獲得。累計100万台以上が販売され、マルチ・スズキは「インド国内でもっとも売れているバン」であると説明しています。
現在日本では200万円以下で新車購入できるミニバンはなく、最安モデルでもトヨタ「シエンタ」のベースグレードが203万円です。
日本で求められる安全性能や環境性能は、イーコの設計では少々難しそうに思えますが、それでも物価が高まった現在では非常に魅力的な存在で、もし国内にあれば、根強い支持を獲得できそうです。
※ ※ ※
途上国ではイーコのように登場から数十年経過した旧モデルが愛されている傾向にあります。
この理由として途上国では未舗装で狭隘な道が多く、大きなボディサイズが必要でないことが挙げられます。
また、旧モデルの陳腐な設計がむしろ有利にはたらく部分もあり、たとえば電子制御も最小限であることから、故障しても手持ちの工具やちょっとしたパーツさえあればいつどこでも整備・保守ができます。
さらに長年に渡る展開ゆえに、保守部品や修理ノウハウが蓄積されていることも利点です。
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