“わずか4日”での受注停止!? 衝撃デビューのスズキ“5ドアカクカク”SUV! 新型「ジムニー“ノマド”」はシエラとナニが違うの? 比較して分かったコトとは
くるまのニュース / 2025年2月12日 6時40分
スズキ「ジムニーノマド」がついに国内デビューを果たしました。注文開始直後に販売計画を大幅に上回る5万台の予約が入り、早くも注文停止となるなど、その注目度は想像以上。「ジムニーシエラ」との違いを中心に、ノマドの魅力を詳しく見ていきます。
■5ドア化で進化したボディサイズとデザイン
スズキが2025年1月30日に発表した新型「ジムニーノマド(以下ノマド)」。海外では2023年にデビューしており、発売を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。
なおスズキ系ディーラーは2024年末より、「ジムニーシエラ(以下シエラ)」を注文していたユーザーに対し、ノマドへの切り替え希望を確認していたようです。その結果、多くのユーザーがノマドへの切り替えを希望したとのことです。
さらに、2025年2月3日にはスズキが「ノマドの注文停止」を発表しました。同社によると、販売計画台数を大きく超える約5万台の注文を受けたため、一時的に注文受付を停止するとのことです。
そんな衝撃のデビューを飾ったノマドは、シエラの5ドア版という位置づけですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。
まず、ボディサイズですが、全長が340mm長くなり、全高は5mm低くなっています。全幅はシエラと同じサイズです。
設計担当者は「5ドア化するにあたって、ジムニーというクルマのイメージを損なわないよう特に気を付けました。その結果、シエラより全長を340mm延ばすという結論に至りました」と話しています。
外観の大きな変更点として、ドアは前後2枚ずつになりました。一見すると分かりにくいですが、前席用のドアはシエラよりわずかに幅が短くなっています。
「前後のドアをどのようなバランスで配置するかが、デザイン上最も苦労した部分」と設計担当者が語るように、ボディ全体のバランスは絶妙に仕上げられています。
全長が伸びたことで、室内空間も大きく変化しました。
まずラゲッジスペースですが、リアゲートから後部シートバックまでの距離はシエラの240mmに対し、ノマドでは590mmに拡大。荷室容量もシエラの59Lからノマドは211Lへと大幅に増加しています。
後席の居住性も向上しました。後席のヒップポイントを後方に50mmずらし、シエラよりも広いレッグスペースを確保。さらに、ヒップポイントの高さを20mm上げ、座り心地を改善するためにクッション材を厚くしています。また、シエラでは荷室付近の壁面が鉄板むき出しでしたが、ノマドでは後席の快適性を考慮し、トリムが追加されています。
5ドア化により、車両重量は100kg増加。それに伴い、見えない部分にも改良が加えられています。
ボディ剛性を確保するため、ラダーフレームにクロスメンバーを1本追加。さらに、フロントブレーキのベンチレーテッド化、ATの高強度化、リアプロペラシャフトの大径化、フロントサスペンションのセッティングの見直しが行われました。
■パワートレインや走行性の違いは?
パワートレインは、シエラに搭載されている1.5リッター直列4気筒エンジンをそのまま採用。パワースペックの変更はなく、AT・MTともにギア比もシエラと同じです。
「ジムニーシリーズ」として初めて5ドアモデル投入
エクステリアでは、ロングボディ化以外の変更点として、フロントのメッキグリルと、リアゲートに英語表記エンブレムが追加されました。メッキグリルはインド仕様車と同じもので、ネット上では賛否両論が見られます。
安全装備もシエラから進化しています。「デュアルカメラブレーキサポート」がノマド全車に標準装備されたほか、AT車には「アダプティブクルーズコントロール」「後退時ブレーキサポート」「後方誤発進抑制機能」が追加されました。
気になる走行性能ですが、シエラとの大きな違いはあまり感じられません。ロング化や重量増により、モッタリした走りになるかと思いきや、意外にもキビキビとした走りを実現。ワインディングロードでは、フロントサスペンションのセッティング変更が奏功し、シャープなハンドリングを維持しています。
路面の凹凸の吸収性はシエラの方が優れていますが、リアサスペンションはむしろソフトになっており、後席の乗り心地はノマドの方が快適です。未舗装路でも100kg増加の影響はさほど感じられず、リアサスペンションの動きはむしろ良くなった印象です。
開発スタッフは走行性能やハンドリングについて「ジムニーシリーズに共通する走行フィールを確保しながらも、4人乗車時の快適性や、ストレスのないハンドリングを実現しました。ワインディングロードではシエラ同様のキビキビした走りを楽しめると思います」と話します。
クロスカントリー性能の指標となる3アングルでは、ランプブレイクオーバーのみシエラより3°減少。ただし、まだ本格的なオフロード走行は行っていないため、走破性については未知数です。ダートや砂地ではジムニーらしい走りを体感できました。
一方で、気になる点もあります。後席を倒した際、荷室が完全なフラットにはならないことです。シエラはフルフラットになるよう設計されていますが、ノマドは座り心地を優先したため、シートバックがやや斜めの状態で固定されます。また、リクライニング用の金具が室内に出っ張るため、積載性の面では気になる部分です。
この傾斜を解消する純正オプションは用意されていますが、荷物を多く積みたい方や車中泊を考えていたユーザーにとっては残念な点かもしれません。
さらに、ボディカラーの選択肢も減少。シエラでは11色展開だったのに対し、ノマドは6色のみ。特に、アイボリーシフォンメタリックの単色やミディアムグレーが選べないのは残念です。オーストラリア仕様に設定されているグラナイトグレーメタリックのようなカラーも、日本で展開してほしいところです。
先述のスタッフは「ボディカラーについては市場の意見を聞きながら、ニーズがあればシエラのカラーを採用することも検討します」と、話しています。
シエラと比べると、より乗りやすい印象のノマド。後席の快適性や荷室の広さだけでも、ジムニーシリーズの中で最も実用性の高いモデルといえるでしょう。
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