レクサス新型「ES」 7代目で初めて日本に導入する意図とは
くるまのニュース / 2018年4月28日 6時30分
レクサスの主力モデルである新型「ES」が2018年の北京モーターショーでワールドプレミアされ、日本でも秋から発売されるとアナウンスされました。日本ではかつてトヨタ「ウィンダム」として販売されていたこともありましたが、レクサスとしては初登場します。日本初導入する新型の狙いとはなんでしょうか?
■レクサス新型「ES」の開発責任者に日本初導入の意図を聞いた
レクサスの主力モデルである新型「ES」が2018年の北京モーターショーでワールドプレミアされ、日本でも秋から発売されることがアナウンスされました。実は「ES」というモデル、日本ではかつてトヨタ「ウィンダム」として販売されていたこともありましたが、レクサスとして登場するのは初めてのことです。
新型「ES」というモデルはどんなユーザーをターゲットとするのか、そして既存モデルの「GS」との立ち位置の違いがどうなるのか、日本のユーザーもすでに気になっているといいます。そこで、レクサス新型「ES」の開発責任者(CE)榊原康裕さんに話を伺ってみました。
―――新しいレクサス「ES」の特徴は何ですか?
ひとことでいえば「上質な快適性」です。「ES」は1989年にレクサスがスタートするのと同時に初代が登場し、新型は7代目。開発を担当するにあたってあらためて歴代「ES」の勉強をしたのですが、そこで感じたのは優れた「快適性」でした。
具体的には静粛性と乗り心地と広い室内。今回7代目となる新型をつくる時、そこは「原点回帰」してきっちりやろうと思いました。走りやデザインとかアピールしたいことはたくさんあるのですが、やはり快適性を忘れたら「ES」ではない。そこはこだわり抜いています。
快適なクルマを作るだけで今どき売れるの?と思われるかもしれません。それはその通りだと思います。そこは快適性と両立しにくいところもきっちり両立させて対応しています。
たとえば乗り心地をよくしているけれど、走りもしっかり高いレベルにする。スタイルも、普通は室内を広くするとカッコ悪くなりがちですがカッコよさもしっかり身につける。そんなクルマを実現しました。
―――今回日本に初めて「ES」を投入する背景は何ですか?
レクサス全体のなかでモデル別に累計販売台数をみると、実は「ES」がいちばん多いのです。世界各地(新型は世界90ヵ国で発売予定)で販売され、「ES」は鍛えあげられてきました。開発側としては、アメリカや中国でたくさん売れているのに母国の日本で販売していないのはとても寂しいものです。
新型になりクルマとしてのレベルが飛躍的に上がったので、日本でもぜひ販売したいと我々開発メンバーが考えたからです。
新型は西ヨーロッパでも販売しますが、世界のなかでも西ヨーロッパや日本のお客様は特に走りに対する要求値が高い。プラットフォームも刷新して、そういうハイレベルな走りが求められるなかでもやっていけると判断ができたので日本へ導入することになりました。
―――走りの質の向上が実現したから、というわけですね
これまでの「ES」は、「乗り心地」というイメージがとても強かったのですが、新型は走りも期待してください。
―――販売面ではレクサスのなかで競合するボディサイズのクルマもありますが、そのあたりはどうお考えですか?
まずはイメージの違いです。「GS」はグランドツーリングでかなり走りに振っています。それに対して「ES」はやはり快適性です。FFとFRという駆動方式の違いもあれば、後席の広さもけっこう違います。ボディサイズというよりも、お客様が何を求めるかが選択の決め手になってくるのではないでしょうか。
レクサス新型「ES」の開発責任者(CE)榊原康裕さん
※ ※ ※
レクサスの広報担当者によると「レクサスでは最近、サイズによる上下関係はあまり考えない」そうです。それよりも「違う個性」を前面に出していくということでした。
日本初登場というだけでも楽しみなレクサス新型「ES」ですが、実車を見てまず感じたのはそのスタイリングの美しさ。スポーティでありエレガントで、ボディサイズが大きいこともあってまるでレクサスのフラッグシップモデル「LS」のような存在感だったのが印象的です。
ちなみに日本に導入されるパワートレインはハイブリッドのみとのこと。また「ES」史上初となる「F SPORT」も用意されるそうです。プラットフォームはレクサス初採用となる「GA-K」という、基本構造的にはトヨタ「カムリ」で採用しているものと同じということでした。
これまで導入してこなかった市場でも販売を予定しているあたり、相当な自信作に感じます。秋の日本正式デビューが本当に待ち遠しいモデルです。
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