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クルマのスマートキーは退化してる? 10年前に搭載ケータイ、住宅玄関キー兼用まであった!?

くるまのニュース / 2018年7月9日 6時30分

クルマのキーをポケットなどに入れたままエンジンを始動させたり、ドアの解錠・施錠が自動でできる、いわゆるスマートキーは、いまや多くの車種に搭載されています。どのようなしくみなのでしょうか。じつは、昔と今で解錠・施錠に関する仕様が変わっているケースもあります。

■車両とキーが電波を相互に送受信

 クルマのキーをドアのシリンダーに挿して施錠・解錠するといった動作は、あまり見なくなったかもしれません。キーについたリモコンボタンを押して遠隔で施錠・解錠が可能ないわゆる「キーレスキー」のほか、身に着けているだけで車両側のボタンを押せばエンジンがかかるという、いわゆる「スマートキー」もいまでは多くの車種で採用されています。

 キーレスキーは、キーから発信する一方方向の信号を車両側がキャッチすることでドアが施錠・解錠されますが、スマートキーの仕組みは、車両とキーが電波を送受信してお互いを認識するというもの。たとえば日産車ではドアおよびテールゲートのリクエストスイッチ(ボタン)から80cm以内の範囲で施錠・解錠が可能です。なお、スマートキーの名称は、つぎのように各社で異なっています。

・トヨタ:スマートキー
・日産:インテリジェントキー
・ホンダ:ホンダスマートキー、ホンダスマートカードキー
・スズキ:携帯リモコン
・スバル:アクセスキー
・ダイハツ:電子カードキー
・マツダ:アドバンストキー
・三菱:キーレスオペレーションキー

 名称は違えど、スマートキーの基本的な仕様用途はほぼ一緒です。

■「開けたくない場所で開いてしまった」ことも

 このようなスマートキーは、いつごろから普及したのでしょうか。

 メーカー自身が発表資料で「国産車初」としている事例は、1999(平成11)年発売のダイハツ「ネイキッド」でオプション設定とされた電子カードキーです。2000(平成12)年にトヨタが3代目「セルシオ」でこれに追随しています。その後は日産も2002(平成14)年に3代目「マーチ」で採用するなど、幅広いジャンルのクルマで普及が進んでいったようです。

日産 モコのリクエストスイッチ

 ダイハツの電子カードキーは、じつは2008(平成20)年にちょっとした仕様変更を行っています。それまでは電子カードキーを持ってクルマを離れれば自動でロック、近づけばアンロックされたのが、同年に発売された「ムーヴ」のマイナーチェンジ車から、ドアノブのリクエストスイッチに触れることでロック・アンロックを行うようにしたとのこと。

「たとえば家のなかにいて思いがけずアンロックされてしまうなど、開けたくないところで開いてしまうので、操作性向上のためにリクエストスイッチに触れることで応答するシステムに順次変更しました」(ダイハツ)。

 実際に初期タイプの電子カードキーを備えたダイハツ車に乗っていた人によると、解錠・施錠が可能な作業範囲の境界に立っていると、ロックとアンロックをガチャガチャと繰り返すことがあったといいます。

 日産も現在のシステムでは、「解錠してから一定時間が経ってもドア操作がない場合、セキュリティのために施錠されることはありますが、基本的にはリクエストスイッチを押すという人間の意志が働かないと解錠・施錠は行わないようになっています」とのこと。たとえばホンダなどは、スマートキーを持った状態でドアノブを掴めば解錠し、そのままドアを開くことができる車種もありますが、基本的には「開ける」という意思があってこそ解錠するシステムといえるでしょう。

 ちなみに、前出の3代目「セルシオ」では、スマートキーを持って近づくとドアミラーに内蔵されたランプが足元を照らすという高級感のある仕様になっていました。この「セルシオ」のスマートキーを住宅のキーとして兼用できる玄関スマートキーシステムもあるなど、クルマの技術を他ジャンルへ応用する動きもあったようです。日産では2008(平成20)年に、インテリジェントキーの機能を搭載した「インテリジェントキー搭載ケータイ」も開発しています。

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