東京原油が年初来高値 円安継続、家計に悪影響

　週明け24日の東京商品取引所で中東産原油の先物が値上がりした。株価終値に相当する指標価格の清算値は1キロリットル当たり前週末比970円高の6万8470円を付けて年初来高値を更新し、昨年11月22日以来約8カ月ぶりの水準に上昇した。

　日銀が大規模な金融緩和策を続けるとの予想が金融市場で広がったことが要因だった。円安ドル高傾向の持続につながり、その影響で、ドル建て価格で買って日本に輸入する原油を円建てに換算すれば値段が一段と高くなると予想され、先物価格が上昇した。

　ガソリンなどの値上がりが加速すれば物価高の悪影響が家計や企業の負担を増やす恐れがある。