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圧政下の市民の姿、映画に ミャンマーの監督ら匿名で

共同通信 / 2023年8月5日 7時8分

映画「ミャンマー・ダイアリーズ」の一場面(C)The Myanmar Film Collective

 2021年2月1日、国軍のクーデターが起きたミャンマー。圧政下の市民の姿を描いた映画「ミャンマー・ダイアリーズ」が5日の「ポレポレ東中野」(東京)を皮切りに全国で順次公開される。匿名のミャンマー人監督らのグループ「ミャンマー・フィルム・コレクティブ」が製作。メンバーのマイケルさん(仮名)は「不正義への抵抗がテーマ」と言い切る。

 自宅でピアノを弾いていた女性は「民主主義を!」という人々の声を聞いてデモに加わるが、そのさなかに発砲音が響き、地面に血が広がる。別の女性は手荷物だけで隣国タイに脱出、残した家族を思い手記を書く―。

 映画は、10本の短編フィクションと、クーデター当日以降のミャンマーの様子を捉えた交流サイト(SNS)への投稿映像で構成した。実話を基に抵抗する市民の姿を描いたフィクションには、人々の絶望や孤独が刻まれる。投稿映像には市民が連行されたり、暴行されたりする様子が記録されており、それらを境目なく、つないで見せることで状況の厳しさや切迫感を表現している。

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