長崎最接近、路面電車やJR運休 原爆の日、台風で慰霊にも影響

長崎市の平和公園で見られた虹。台風6号の接近で「原爆の日」に行われる平和祈念式典は規模を大幅に縮小して開かれることになった＝8日夕

　台風6号の接近に伴い、長崎原爆の日の9日、長崎市内を走るJR在来線や路面電車が始発から運休する。9日夕から10日午前にかけて長崎県に最も接近する見通しで、慰霊や追悼を予定している被爆者や遺族らにも影響が出そうだ。

　JR九州は、長崎線や大村線、佐世保線で長崎市内の区間は全て運転を取りやめる。平和公園や原爆資料館、浦上天主堂といった爆心地に近いエリアで路面電車を走らせる長崎電気軌道も、終日全線で運行を見合わせる。

　長崎バスや長崎県営バスは8日夕時点で、市内の路線を9日も運行予定だが、台風の状況次第で見合わせも検討する。