米国とイラン、囚人交換で合意 核協議の進展に期待

　【テヘラン、ワシントン共同】イラン政府高官は10日、米国とイランが囚人交換や、米国の制裁に沿って韓国で凍結されたイラン資産約60億ドル（約8690億円）の凍結解除で合意したと共同通信の取材に明らかにした。合意実行が順調に進めば、停滞する核協議の進展が期待できそうだ。

　米イランは機能不全に陥っているイラン核合意の再建協議と並行して、身柄交換や凍結資産に関して交渉していた。イランのタスニム通信は情報筋の話として、凍結資産がカタールに送金された後「身柄が交換される」と伝えた。

　米NSCのワトソン報道官は10日、イランが同国の刑務所で拘束していた米国人5人を釈放し、軟禁下に置いたと発表した。