米大統領、中国ナンバー2と接触 関係安定化協議

　【ハノイ共同】バイデン米大統領は10日、ベトナム・ハノイで記者会見し、20カ国・地域首脳会議（G20サミット）が開かれたインドの首都ニューデリーで同日に中国の習近平国家主席の「ナンバー2」と会い、両国関係の安定化などについて話したと述べた。相手の名前は挙げなかったが、サミットに出席した李強首相を指すとみられる。接触の形式については明らかにしなかった。

　バイデン氏は習氏と「早く再会したい」とも述べた。11月に米国で開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議に合わせた会談を目指しているとみられる。

　バイデン氏は「中国が貿易やその他の問題でルールを変え始めている」と警戒感を示した上で、米国が中国を封じ込めようとしているわけではないと強調。中国の経済低迷が「台湾侵攻を引き起こすとは思わない」と述べた。